ドジャース 優勝回数
ロサンゼルス・ドジャースは2023年のワールドシリーズに勝利し、球団史上8回目の優勝を果たしました。
この優勝回数は、メジャーリーグの全球団の中で6番目に多い記録となっています。具体的には、ニューヨーク・ヤンキースの27回、セントルイス・カーディナルスの11回、オークランド・アスレチックスとボストン・レッドソックスの9回に次ぐ位置につけています。
注目すべきは、ドジャースの優勝回数の内訳です。1955年、1959年、1963年、1965年、1981年、1988年、2020年、そして2023年と、時代を超えて着実に優勝を重ねてきました。
一方で、ドジャースの課題も見えてきます。ワールドシリーズ進出21回に対して優勝が8回という成績は、進出回数に比べると優勝率が38.1%と決して高くないことを示しています。特にニューヨーク・ヤンキースとの対戦では、11回中8回を落としており、歴史的なライバル対決で苦戦を強いられてきました。
しかし、近年のドジャースは着実に強さを増しています。2020年以降、4年で2度の優勝を果たし、チーム編成の手腕も高く評価されています。特に2023年シーズンは、大谷翔平やムーキー・ベッツといった超一流選手を擁し、チーム力をさらに向上させました。
このように、ドジャースの優勝回数は単なる数字以上の意味を持っています。球団の歴史、成長の過程、そして将来への展望を示す重要な指標となっているのです。なお、最新の優勝により、ドジャースはナ・リーグでも指折りの優勝回数を誇る強豪球団としての地位を確立しました。
フリーマンの活躍
フレディ・フリーマン内野手は、2023年のワールドシリーズでMVPに輝き、ドジャースの優勝に大きく貢献しました。
このワールドシリーズでフリーマンは、MLB記録タイとなる12打点を記録する圧巻の活躍を見せました。さらに、初戦では延長10回にワールドシリーズ史上初となる逆転サヨナラのグランドスラムを放つなど、決定的な場面で結果を残しています。
しかし、フリーマンの2023年シーズンは決して平坦な道のりではありませんでした。7月には3歳の息子マキシマス君が難病のバレー症候群を発症し、立つことも呼吸することも困難な状況に陥りました。フリーマンはチームの許可を得て一時離脱し、息子の看病に専念する期間を設けました。
さらに9月末には右足首をねん挫する怪我も経験しています。痛みを抱えながらの出場を強いられ、走塁にも支障が出る状態でした。ただ、ワールドシリーズ開幕までに徐々に状態を上向かせ、最高のパフォーマンスを発揮することに成功しました。
フリーマンの謙虚な人柄も、チームに良い影響を与えています。MVP受賞後のインタビューでは「12打点というのはチームメートたちが出塁していてくれていたということです」と語り、個人の功績よりもチームの勝利を喜ぶ姿勢を見せました。
チームメイトや家族への感謝の言葉も忘れませんでした。「ここにいるみんなのサポートがなければ、私はここにいることはできませんでした。この優勝トロフィーが我々にとってのすべてです」という言葉からは、周囲への深い感謝の念が伝わってきます。
なお、11月1日にはロサンゼルスで優勝パレードが予定されていますが、その前にフリーマンは傷ついた体を休め、来季に向けて態勢を整えることになります。個人とチーム、両方の成功を手にしたフリーマンの活躍は、2023年シーズンの象徴的な出来事となりました。