ネタバレ「3年C組は不倫してます。」3話
ネタバレ「3年C組は不倫してます。」4話
第6話ネタバレ「3年C組は不倫してます。」最終回まであらすじ
教室に響き渡った琴音の言葉が、まるで時間を止めてしまったかのように感じた。「お腹に赤ちゃんがいる」—その瞬間、私の頭の中が真っ白になった。
婚姻届の受理証明書を掲げる琴音の姿に、現実感が失われていく。伊織との約束、あの教室でのキス、すべてが遠い夢のように思えた。でも、これが現実。琴音は完璧な計画を立てていたんだ。
放課後、職員室に呼び出された伊織。私は廊下で待っていた。「おめでとう」という教師たちの声が漏れ聞こえてくる度に、胸が締め付けられる。結婚、そして妊娠—この二つの事実は、私と伊織の間に越えられない壁を作り上げた。
帰り道、いつもの坂道で伊織と目が合う。「話がしたい」という彼の言葉に、私は逃げ出したくなる。でも、逃げちゃいけない。向き合わなきゃいけない。
伊織は静かに語り始めた。琴音との結婚は既成事実になってしまったこと。子供のことを考えると、今は家族として責任を持たなければならないということ。そして、私との関係を断たなければならないということ。
その夜、家に帰っても涙が止まらなかった。携帯には林先生からのメッセージが届いていた。「明日から学校を休んでもいいよ」。でも、逃げ出すわけにはいかない。これが私の選んだ道なら、最後まで歩き通さなければ。
翌朝、いつもより早く学校に向かう。教室には既に琴音の姿があった。「おはよう、蒼さん」。その笑顔の奥に、どんな思いが隠されているのだろう。私たちは同じ教室で、同じ空気を吸いながら、まったく違う世界にいる。
でも、これで終わりじゃない。伊織の苦しそうな表情、琴音の不自然な余裕—何かがおかしい。本当の真実は、まだ見えていないのかもしれない。私には、確かめなければならないことがある。
そして、保健室の林先生が私に意外な事実を告げる。「琴音さん、実は…」
第6話ネタバレ「3年C組は不倫してます。」最終回まであらすじ！感想と考察
林先生から聞いた衝撃の事実が、私の中で渦を巻いていた。琴音の妊娠検査—学校の保健室での記録が存在しないというのだ。妊娠を証明する書類は、どこから出てきたのだろう。
そして、もうひとつの違和感。婚姻届の提出日付。伊織が私にプロポーズめいた告白をした日と同じ日付になっている。これは偶然なんかじゃない。琴音は、すべてを知っていたの？
放課後、図書室で資料を探していると、琴音の親友・美咲とばったり出会った。彼女は私を見るなり、震える声で話し始めた。「もう、黙っていられない」。琴音が病院で働いている従姉妹に頼んで、偽の診断書を作ってもらったという事実。そして、琴音が毎晩誰かと電話で長時間話しているという不可解な行動。
翌日、学校に向かう途中、伊織が私を呼び止めた。彼の表情は、今までに見たことがないほど暗かった。「実は、琴音が失踪した」。昨夜から連絡が取れず、家にも帰っていないという。
教室は異様な雰囲気に包まれていた。琴音の席は空いたまま。私の机の上には、見覚えのある封筒が置かれていた。開くと、そこには衝撃の告白が。「すべては計画通りよ。でも、予想外の展開になってしまった…」
放課後、伊織と二人で琴音の家を訪ねた。部屋には、壁一面に貼られた私たちの写真。伊織との思い出の品々。そして、机の上には病院からの一通の封筒。開くと、そこには…妊娠検査の結果。陽性。でも、患者名は琴音ではなく—
その時、背後でドアの開く音。振り向くと、そこには涙を浮かべた琴音の姿があった。「もう、嘘はつけない」。彼女が語り始めたのは、誰も予想だにしなかった真実。伊織の父との関係。そして、彼女のお腹の中にいる本当の子供の父親について—
突然、伊織が立ち上がった。「俺が、全部確かめる」。彼は携帯を取り出し、ある番号をダイヤル。「お父さん、話があるんだけど」。
教室での恋から始まった私たちの物語は、誰も想像しなかった方向へと突き進んでいく。そして、その真実は私たち全員の人生を大きく変えることになる—
