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モンスターネタバレ5話あらすじ 春明の語り

モンスター最終回ネタバレ

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モンスターネタバレ5話あらすじ 春明の語り

私は12年間、彼女から姿を消していました。

そして今、娘の亮子と再会することになるとは思ってもいませんでした。

事の発端は、アメリカの資産家の娘エマの依頼でした。

エマの父マサルは、がん治療のため日本のクリニックを訪れたのです。

しかし、そこで受けた高額な治療には効果がありませんでした。

それどころか、帰国後のマサルは絶望のあまり全ての治療を拒否するようになってしまいました。

そして、あっけなく命を落としてしまったのです。

娘のエマは、クリニックのインチキ治療が父を死に追いやったと確信していました。

私は当初、このクリニックの顧問弁護士として依頼を受けていたのです。

ところが、亮子が相手方の弁護士として現れることになるとは。

12年ぶりに見る娘は、凛とした表情で法廷に立っていました。

もはや、あの頃の幼い面影はありません。

一人前の弁護士として成長した姿に、複雑な思いが込み上げてきました。

しかし、感情に流されるわけにはいきません。

なぜなら、私にも守るべきクライアントがいるからです。

こうして父と娘は、法廷で相見えることになりました。

実は私には、12年前に姿を消した理由があったのです。

それは決して、単なる無責任な放棄ではありませんでした。

ただ、その真実を今の亮子に話すことはできません。

このケースを通じて、私は亮子の成長ぶりを目の当たりにすることになります。

常識にとらわれない独自の解釈で、まるでゲームのように法廷で戦う姿。

時には型破りな行動に出ることもありますが、それは全てクライアントのためなのです。

エマという依頼人の悲しみに寄り添いながら、真実を追求する姿勢は見事でした。

私は密かに、娘の活躍を誇らしく思いながらも、相手方の弁護士としての職責を全うしなければなりません。

このケースが終わった後、私たち親子はどうなるのでしょうか。

12年分の空白を埋めることはできるのでしょうか。

それとも、永遠に交わることのない平行線を描き続けるのでしょうか。

今はただ、目の前の事件に全力を尽くすことしかできません。

これが私の、そして亮子の弁護士としての矜持なのです。

モンスターネタバレ5話あらすじ杉浦の語り

私は今でも鮮明に覚えています。

事務所に一人のアメリカ人女性が来訪した日のことを。

彼女の名はサトウエマ。

父親を失った悲しみを抱えながらも、凛とした表情で私たちの前に現れました。

エマさんの父、マサルさんは米国でがん治療を受けていました。

そんな中、日本のあるクリニックが提供する医療ツアーに参加したのです。

しかし、そこで受けた高額な治療には効果がありませんでした。

むしろ、帰国後のマサルさんは絶望のあまり、すべての治療を拒否するようになってしまったのです。

「私の父を死に追いやったクリニックを、必ず訴えたいのです」。

エマさんの声には、悲しみと怒りが混ざり合っていました。

亮子さんはいつものように感情を排除し、冷静に調査を開始しました。

私たちが調べた岡本プレミアクリニックは、かつては地域に根ざした総合病院でした。

しかし、経営難を理由に前院長の息子・岡本久嗣が富裕層向けの病院へと改革したのです。

ただ、消化器外科の専門医である彼に、そこまでの経営手腕があるとは考えにくい。

亮子さんはそう指摘し、クリニックの実態解明に乗り出しました。

そして、ここからが私の出番です。

クリニックの前で作戦を練っているとき、亮子さんは突然、私に向かってこう言ったのです。

「杉浦さん、申し訳ありませんが、今から腹痛で苦しんでください」

まさか自分が演技で病院に潜入することになるとは。

しかし、これも真実への一歩。

私は渾身の演技で腹痛を装い、クリニックに駆け込みました。

この作戦は見事に成功し、私たちは重要な証拠を手に入れることができたのです。

ところが、事件はここから思わぬ展開を見せることになります。

提訴に向けた準備を進める中、相手方の代理人として現れたのは、なんと亮子さんの父親。

12年前に失踪した粒来春明さんだったのです。

その瞬間の亮子さんの表情は、私の心に深く刻まれています。

普段は決して感情を表に出さない彼女が、一瞬だけ、少女のような表情を見せたのです。

しかし、それは本当に一瞬のことでした。

亮子さんはすぐに法廷のモンスターとしての表情を取り戻しました。

なぜなら、彼女の前には守るべきクライアントがいたからです。

私には分かります。

彼女の中で渦巻く複雑な感情を。

12年分の想いを。

そして、それでも弁護士としての道を選び取る覚悟を。

亮子さんにとって、これは決して単なる親子の再会劇ではありません。

真実を追求する弁護士としての、厳しい戦いの始まりなのです。

私は、彼女の傍らで見守ることしかできません。

ただ、全力でサポートを続けることを誓います。

そして、いつか亮子さんが本当の笑顔を取り戻せる日が来ることを。

父親との12年分の溝が少しでも埋まる日が来ることを。

密かに、しかし強く願っているのです。

これは、モンスター弁護士と呼ばれる彼女の、最も人間的な戦いの記録なのかもしれません。

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