カムカムエヴリバディ相関図安子
💫 作品の魅力
「カムカムエヴリバディ」は、戦前から令和までの約100年間を舞台に、三世代の女性たちの人生を描く心温まる物語です。NHK朝の連続テレビ小説第105作として2021年11月から放送され、視聴者の心を掴んで離さない感動作となりました。
🌸 三世代のヒロインたち
初代ヒロイン・橘安子(上白石萌音)
1925年、ラジオ放送開始の日に岡山の老舗和菓子屋「たちばな」に生まれた安子。戦前・戦中・戦後を生き抜き、ラジオ英語講座との出会いが人生を大きく変えていきます。上白石萌音さんの清らかな演技が、安子の純真さと強さを見事に表現しています。
二代目ヒロイン・るい(深津絵里)
安子の娘として生まれ、自分らしい生き方を求めて昭和30年代の大阪へ飛び出するい。深津絵里さんが演じる不器用だけど誠実な生き方に、多くの視聴者が共感と勇気をもらいました。
三代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)
るいの娘で、昭和40年代の京都で育つひなた。時代劇への憧れと、自分の道を探す姿が印象的。川栄李奈さんの等身大の演技が、現代の若者の悩みとも重なり合います。
🎵 作品を彩る要素
ラジオ英語講座
「カムカム英語」の愛称で親しまれたNHKラジオ英語講座が、三世代の人生に寄り添います。戦後の日本に希望をもたらした平川唯一講師(さだまさし)の「カムカムエヴリバディ」の歌は、まさに時代を超えた応援歌です。
伝統と革新
和菓子、クリーニング、時代劇と、各世代で異なる仕事や夢が描かれ、日本の伝統と近代化の波が鮮やかに表現されています。
豪華な脇役陣
オダギリジョー、松重豊、徳重聡など、実力派俳優陣が脇を固め、それぞれの時代を生きる人々を魅力的に演じています。
✨ 見どころシーン
- 安子が初めてラジオ英語に出会うシーン
- るいが大阪で新しい人生を切り開いていく展開
- ひなたが時代劇の世界に憧れ、自分の道を模索する姿
💝 作品の意義
「カムカムエヴリバディ」は、単なる家族ドラマではありません。戦前から現代まで、それぞれの時代を必死に生きた人々の姿を通じて、希望、勇気、そして前を向いて生きることの大切さを教えてくれる珠玉の作品なのです。
🌟 作品への思い
朝ドラファンとして、この作品の素晴らしさは何度見ても色褪せません。三世代の女性たちの生き方に、私たち視聴者も自分の人生を重ね合わせ、勇気をもらえる – そんな普遍的な魅力を持つ作品だと心から思います。
カムカムエヴリバディ相関図安子〜私の人生は、ラジオの音色とともに始まった
あの日、私は生まれました。1925年3月22日—日本で初めてラジオ放送が始まった日です。岡山の商店街で、和菓子屋「たちばな」の娘として。
🍡 たちばなの日々
祖父と父が守り続けてきた「たちばな」のあんこの香り。それは私の原点です。毎朝、厨房から漂ってくる甘い香りと、祖母のおしるこの味。商店街の人々の笑顔。すべてが私の宝物でした。
父は厳しい職人でしたが、家族思い。母はいつも優しく見守ってくれて。兄の算太は少し頑固で素直じゃないけれど、本当は誰よりも家族のことを考えていました。
📻 運命の出会い—英語との邂逅
ある日、耳に飛び込んできた不思議な音色。「カムカムエヴリバディ♪」
ラジオから流れる英語の音色は、私の心に新しい世界への扉を開いてくれました。知らない言葉を覚えていく楽しさ。それは、和菓子作りと同じくらい、私の心を躍らせてくれたのです。
💕 稔さんとの出会い
雉真家の跡取り息子・稔さんとの出会いは、私の人生を大きく変えました。英語が堪能で、海外への夢を持つ稔さん。彼の横顔を見つめながら、私も大きな夢を持っていいんだと思えるようになりました。
でも、時代は私たちに優しくありませんでした。戦争の影が忍び寄り、稔さんは出征。残されたのは、英語の歌と、あんこの味と、そして…かけがえのない思い出だけ。
🌸 戦後を生きる
焼け野原となった街で、私は決意しました。「たちばな」のあんこと、英語の力を信じて生きていこうと。
進駐軍将校のローズウッドさんとの出会いは、思いがけない希望をくれました。英語を学び続けてきてよかった。ラジオ英語講座の歌を口ずさみながら、私は前を向いて歩き始めました。
👨👩👧 娘・るいへ、そしてひなたへ
るい、あなたはお母さんの誇り。自分の道を必死に探して生きているね。ひなたも、あなたらしく羽ばたいている。
私が愛した英語とあんこ。それは、るいやひなたにも、きっと何かの形で受け継がれているはず。時代は変わっても、前を向いて生きる強さは、私たち三代の女の中で脈々と流れているのだから。
⭐️ そして未来へ
「カムカムエヴリバディ」—この歌は、今でも私の心の中で響いています。
苦しい時も、嬉しい時も、この歌と共に歩んできました。
たちばなのあんこと英語。
この二つは、私の人生の宝物。
そして何より、家族という最高の贈り物。
今、振り返れば、すべての出会いに意味があったのだと分かります。
戦前、戦中、戦後—どんな時代も、前を向いて生きてこられたのは、
きっとあの日、ラジオから聞こえてきた希望の歌のおかげかもしれません。
私の物語は、これからも続いていきます。
るいとひなた、そしてその先の世代へと—。
あの日聞こえた「カムカムエヵリバディ」の歌とともに。