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『不適切にもほどがある』全話あらすじネタバレ簡単に!昭和令和行き来する感動タイムスリップドラマの結末


阿部サダヲ主演『不適切にもほどがある』は、昭和61年から令和6年を行き来する体育教師が、時代を超えた家族の絆に気づいていく感動作。寛容の大切さを描いた全10話の物語を、ネタバレありで徹底解説します。

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目次

『不適切にもほどがある』全話あらすじネタバレ簡単に

第1話:体育教師の小川市郎が1986年から2024年にタイムスリップ。令和では「頑張れ」など当たり前の言葉も不適切とされる。シングルマザーの渚と出会い、「すきゃんだる」のトイレを通じて昭和に戻れることを発見。フェミニストのサカエと息子キヨシも時を越えていた。

第2話:市郎が再びタイムスリップ。渚と秋津にビデオ通話で昭和のサカエを見せ、タイムスリップを証明。純子とキヨシの関係を危惧し、サカエに令和への帰還を懇願。渚の仕事と育児の両立に苦労する姿を目にする。

第3話:渚の番組で司会者のスキャンダル発覚。一方、純子は昭和のバラエティに出演。収録中の事故でMCの人間性に触れる。タイムマシン開発者・井上昌和と出会い、タイムパラドックスの危険性を知る。

第4話:市郎と渚の関係が深まるが、キスの瞬間に謎の電流。令和でスマートフォンを手に入れ、「既読スルー」問題に直面。インティマシーコーディネーターの存在など、令和特有の価値観に戸惑う。

第5話:衝撃の事実が判明。渚は純子の娘で市郎の孫だった。純子の夫ゆずるは心臓を患っていた。不登校の生徒・佐高強の問題で、キヨシと昭和の価値観の違いを実感。時を超えた家族の絆に涙する。

第6話:市郎は純子が1995年の阪神・淡路大震災で命を落とす未来を知る。サカエに悩みを打ち明け、今を生きることの大切さを教わる。令和のテレビ番組で昭和おやじチームとして出演し、世代間ギャップを体験。

第7話:純子が美容師のナオキとデートで遅くなり、無銭飲食で警察沙汰に。脚本家エモケンと伏線の回収について語り合う。ムッチ先輩がタイムマシンで令和に来て、秋津と対面する衝撃の展開。

第8話:令和で干されたアナウンサー・倉持の復帰問題に奔走。純子は昭和でスケバン卒業を決意し、勉強を始める。50代のムッチ先輩との対面で、時の流れを実感する。一度の過ちと許しについて考える。

第9話:渚が後輩からハラスメント告発される。マッチングアプリで出会った矢野恭子との一件で、人と人との出会いをデータで分類することへの疑問。昭和と令和の価値観の違いを改めて考えさせられる。

最終回:市郎は1986年への帰還を決意。渚と純子の母娘の時間を作り、キヨシも令和に戻る。2054年の井上が1986年に現れ、自由なタイムスリップが可能に。寛容のパラドックスを乗り越え、より良い未来への希望を見出す。

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第1話「頑張れって言っちゃダメですか?」あらすじネタバレ

俺は小川市郎。葛飾区立第六中学校の体育教師で野球部の顧問をやっている。妻に先立たれ、17歳の娘・純子と二人暮らしだ。1986年のある日、いつもと変わらない下校時のバスに乗っていたはずが、気がつくと見知らぬ世界に放り出されていた。

携帯電話のような小さな箱を皆が持ち歩き、路上喫煙は禁止、「頑張れ」という言葉すら問題視される——。ここは38年後の2024年だというのか。驚きを隠せない中、出会ったのは犬島渚という若い女性。彼女はテレビ局で働くシングルマザーで、何故か俺のことを気にかけてくれる。その涙を浮かべた表情が妙に気になってならない。

行きつけの喫茶店「すきゃんだる」も38年の時を経て「SCANDAL」と名を変えていた。しかし、トイレの壁に空いた謎の穴を通ると、1986年に戻れることを発見。さらに、同じバスに乗ることで自由に時代を行き来できることも分かった。

そして知った。この令和の時代では、昭和で当たり前だった言動の多くが「不適切」とされているということを。だが本当に不適切なのか?むしろ今の時代こそ、何かを見失っているんじゃないのか?

そんな中、フェミニストの社会学者・向坂サカエと息子のキヨシも昭和にタイムスリップしていることが判明。キヨシは純子に一目惚れし、昭和に残りたいと言い出す始末だ。令和の人々に問いかけたい。人と人との本当の繋がりとは何なのか。この先の時代で、俺たちは何を大切にしていくべきなのか——。

純子の将来が気になりながらも、渚との不思議な縁に導かれるように、俺は昭和と令和を行き来することになった。令和の世界で、俺にできることは何なのか。まだ見つけられていない答えを探して、明日も俺は歩き続けるしかない。

そうだ。純子に「頑張れ」って言うのは、本当にダメなことなのだろうか——。

第2話「一人で抱えちゃダメですか?」あらすじネタバレ

また令和にタイムスリップしてきた。

渚と秋津に、俺の話を信じてもらおうとしたが、2024年から1986年へ移動できるなんて信じられるはずもない。

だが、なんと携帯電話のビデオ通話で昭和にいるサカエと話すことができた。令和のテクノロジーの凄さに驚かされる。

俺の一番の心配は、純子とキヨシの関係だった。キヨシが純子を追いかけ、昭和に残りたいと言い出したからな。でも、それは未来を変えすぎることになる。純子の将来のために、何としても止めなければならない。

サカエには必死で懇願した。早く令和に戻ってきてくれと。サカエならキヨシを説得できるはずだ。

一方で、渚のことが気になって仕方がない。彼女は仕事と育児の両立に必死だ。令和の働き方は昭和とは全然違う。正直、保育園の待機児童とか、仕事と育児の板挾みとか、理解できないことばかりだ。

でも、渚の涙の理由を知った。シングルマザーとして仕事と子育ての重圧を一人で抱え込んでいたのだ。一人で抱え込むなんて、そんなの良くない。昭和だろうが令和だろうが、助け合うのが当たり前じゃないか。

いつの時代も、人は一人じゃ生きていけない。俺も純子を育てるとき、周りの人に随分と助けてもらった。それなのに今の時代は、みんな一人で抱え込みすぎている気がする。

渚の涙を見ていると、胸が締め付けられる。なぜだろう。彼女のことを、他人事とは思えない。まるで、家族のような感覚がある。

純子の未来と、渚の現在。この二つの時代を行き来する中で、俺は何を見つけることができるのか。まだ答えは見えない。

だが、一人で抱え込むのは、間違っている。その確信だけは、昭和も令和も変わらないはずだ。

第3話「カワイイって言っちゃダメですか?」あらすじネタバレ

「かわいい」の一言でこんな騒ぎになるなんて、令和は難しい時代だ。

渚が担当するテレビ番組で問題が起きた。司会者の男がアシスタントの女性たちと不適切な関係を持っていたというのだ。昭和なら「男がモテる」で済んだかもしれないが、令和では大問題らしい。

一方、純子は昭和のバラエティ番組に出演することになった。番組名は『早く寝ナイトチョメチョメしちゃうぞ』。下ネタ満載の深夜番組だ。親として心配だが、純子の笑顔が見られるなら…。

サカエが保護者として同行してくれることになり、少し安心した。しかし番組収録中、純子が転んで怪我をする事態が発生。その時のMC・鈴木福助の的確な判断と指示に、サカエも感心していた。下ネタを連発する男だと思っていたが、見直したよ。

令和に戻ると、渚は先輩プロデューサー・栗田一也の番組スキャンダルの対応に追われていた。「かわいい」という言葉一つにも気を使わなければならない現場の空気。窮屈そうだ。

だが、渚は言う。「言葉は時代とともに意味が変わっていく」と。確かにその通りかもしれない。でも、相手を思いやる気持ちは昭和も令和も変わらないはずだ。

タイムマシン開発者の井上昌和と出会い、タイムパラドックスの危険性を知らされた。過去と未来を行き来することで、歴史が変わってしまう可能性があるというのだ。

純子の未来が気になって仕方ないが、安易に干渉はできない。それでも、父として何か出来ることはないのか…。

渚のことも気になる。彼女の仕事に対する真摯な姿勢に、妙に心惹かれる。昭和の俺に、令和で出来ることはないのか。

「かわいい」の一言で傷つく人がいるなら、言葉を選ぶのは大切だ。でも、相手を思いやる気持ちまで失ってはいけない。それは今も昔も、変わらない真実なのかもしれない。

第4話「既読スルーしちゃダメですか?」あらすじネタバレ

あぁ、スマートフォンというやつは本当に難しい。ついに俺も手に入れたが、この小さな箱の中に詰まった機能の数々には戸惑うばかりだ。

渚と親密になってきた矢先、キスしようとした瞬間に突然の電流が。これはまるで、俺と渚の間に何か見えない壁があるかのようだ。井上の話では「タイムパラドックス」とかいう現象らしいが…。

令和のテレビ局では、「インティマシーコーディネーター」という専門家が現れた。男女の触れ合いのシーンにまで細かい配慮が必要な時代なのか。昭和では考えられなかったことだ。

そして「既読スルー」という新しい悩み。メッセージを読んだのに返信しないことが、相手を傷つけるというのだ。確かに無視されるのは嫌な気分だが、すぐに返信できない時だってあるだろう。

純子のことも気がかりだ。キヨシが彼女の前でムッチ先輩の名前を出したとき、純子は「彼氏」と言わなかった。この複雑な関係が、未来にどんな影響を与えるのか…。

夜、秋津の部屋で渚と二人きり。彼女の存在が気になって仕方ない。でも、俺たちの間には38年という途方もない時の流れがある。それに、渚には何か秘密がありそうな気がしてならない。

スマートフォンの画面を見つめながら考える。令和の人々は、便利になった分、心の機微を見失っているんじゃないか。既読か未読か、そんなことより、目の前の人の気持ちに寄り添うことの方が大切なんじゃないのか。

そうだ。俺は今、令和で何を成すべきなのか。純子の未来と、渚との絆。この二つの想いを胸に、また明日も歩き続けるしかない。たとえ「既読スルー」されても、諦めずにメッセージを送り続けるように。

第5話「隠しごとしちゃだめですか?」あらすじネタバレ

ついに全てが明らかになった。衝撃の真実に、俺の心は今も激しく揺れている。

渚に連れられて会った男・犬島ゆずる。彼は俺を「おとうさん」と呼んだ。そう、彼は純子の夫…つまり、俺の娘婿だったのだ。そして渚は…渚は純子の娘。俺の可愛い孫だった。

涙が止まらない。まさか令和で出会った彼女が、純子の娘だったとは。あの時の彼女の涙の意味が、今になって痛いほど分かる。

純子はゆずると結婚し、渚を産み、そして…。いや、まだ先のことは考えたくない。ただ、目の前にいる渚を見ていると、純子の面影が重なって…。

令和では、ゆずるは心臓を患っていた。酸素ボンベを携帯しながら、それでも前を向いて生きている。純子との思い出を、優しく懐かしく語る彼の言葉に、胸が締め付けられる。

一方、昭和では不登校の生徒・佐高強の問題が持ち上がった。キヨシが”ある連絡手段”で彼と繋がろうとしている。令和の価値観を持つキヨシと、昭和の価値観しか知らない俺。でも、子供を思う気持ちは同じはずだ。

隠しごとは良くない。でも、時にはしなければならない真実もある。純子と渚の未来。俺は父として、祖父として、何を語り、何を隠すべきなのか。

渚…いや、孫よ。お前の涙の意味が、今やっと分かった気がする。俺たちは38年の時を超えて、確かに出会った。それだけは、間違いのない真実なんだ。

今宵も、昭和と令和の狭間で、俺は答えのない問いと向き合い続ける。純子と渚、そしてゆずる。この家族の未来のために、俺に何ができるのだろうか…。

第6話「昔話しちゃダメですか?」あらすじネタバレ

辛い真実を知ってしまった。純子の運命を。1995年、阪神・淡路大震災で命を落とすという未来を。

父親として、この事実を受け入れることなど出来るはずがない。純子を守りたい。でも、歴史を変えることは許されるのか。この苦悩を、サカエに打ち明けた。

「今考えてもその時考えても大して変わらないなら、今の日々を楽しく好きなように生きたらどうだろう」

彼女の言葉が胸に刺さる。確かに、未来を知ったからといって、今この瞬間の幸せを失う必要はないのかもしれない。

令和では、かつて人気を博した脚本家・江面賢太郎と出会った。エモケンと呼ばれた彼も、時代の流れに取り残された一人だ。古い価値観を持つ者同士、妙に意気投合してしまった。

『常識クイズ! 令和Z世代VS昭和おやじ世代』という番組に出演することになり、松村雄基と共に昭和チームとして戦った。令和の若者たちとの価値観の違いに戸惑いながらも、世代を超えた理解の大切さを実感する。

純子の運命。それを知った今、昔話をすることさえ怖い。でも、今を生きる純子の笑顔は、何物にも代えがたい宝物だ。

渚…。孫である君に、この想いを伝えることは出来ない。けれど、あの日の純子の笑顔を、君はきっと受け継いでいるんだ。

昔話は、時に人を傷つけ、時に人を癒す。それは昭和も令和も変わらない。ただ、大切な人との思い出を、どう紡いでいくか。その答えを、俺はまだ見つけられていない。

明日も、時を越えて歩き続けるしかないのだろう。純子と渚、二人の笑顔のために。

第7話「回収しなきゃダメですか?」あらすじネタバレ

俺には伏線の回収なんて分からないが、脚本家のエモケンは最終回の伏線に悩んでいた。でも、確かなことがある。人生に「未定」の結末があってもいいんじゃないかと、そう伝えたくなった。

純子が遅くなっているという連絡を渚から受け取った時は、さすがに焦った。ナオキという美容師と会っているという。父親として黙っているわけにはいかない。

案の定、純子とナオキは無銭飲食で警察のお世話になっていた。なんだか昔の自分を見ているようで、怒りたくても怒れない。純子が「牢屋」での経験を前向きに捉えている姿に、やるせない気持ちになる。

令和の純子は新しい恋に心躍らせているようだが、俺には「チョメチョメ」の危機としか思えない。親バカかもしれないが、純子のことを考えると落ち着かなくて仕方がない。

そして驚いたことに、昭和で純子の行方を心配していたムッチ先輩が、タイムマシンの存在を知って令和にやってきた。バス停で秋津と鉢合わせになった時の、二人の驚きようといったら。

時間軸が交差する中で、俺たちは何を「回収」すべきなのか。伏線なのか、思い出なのか、それとも…。

ナオキという男を通して、純子の新たな一面を見た気がする。あの頃の純子は、もしかしたら今よりもずっと自由で、輝いていたのかもしれない。

時を超えて絡み合う物語の中で、回収すべきものと、そうでないものがある。それは人生も同じなのかもしれない。全てを綺麗に回収する必要なんてない。

ただ、純子の笑顔だけは、必ず守り抜きたい。それが親として、最後まで貫きたい「伏線」なんだ。

第8話「1回しくじったらダメですか?」あらすじネタバレ

令和にタイムスリップしてきたムッチ先輩が、自分の息子である秋津と対面し、衝撃を受けていた。さらに追い打ちをかけるように、純子が昭和に戻ったという事実を知り、ショックを隠せない様子だった。見ているこっちが切なくなるほどだ。

そんな中、EBSテレビで問題が持ち上がった。倉持猛というアナウンサーが、女性アスリートとの不倫で2年以上も干されているという。一度のミスで、こんなにも長く罰を受け続けなければならないのか。

リスクマネジメント部長の栗田と直談判したが、世間の目は想像以上に厳しかった。昭和なら、そう長く尾を引かずに済んだかもしれない。でも、令和は違う。SNSという目に見えない監視の目が、人々の人生を縛り付けている。

一方、昭和に戻った純子は変化の兆しを見せ始めた。かつてのスケバン仲間と再会しながらも、塾のパンフレットを手に取る姿に、父として胸が熱くなった。令和で見た未来のスケバンの絶滅が、彼女の心に影響を与えたのかもしれない。

そして驚いたことに、キョンキョンそっくりの人物が現れ、ムッチ先輩を驚かせる。時代を超えた偶然の出会いに、不思議な縁を感じずにはいられない。

だが、最も衝撃的だったのは、50代になったムッチ先輩との対面だ。彼の変貌ぶりに言葉を失った。時の流れは残酷で、でも誰もが乗り越えていかなければならない現実なんだ。

一回のしくじりで全てを失うのは、あまりにも残酷じゃないか。人は誰でも間違える。その過ちを認め、正直に向き合い、前を向いて生きていく。それこそが人間らしさなんじゃないのか。

倉持アナの件を通じて、改めて考えさせられた。昭和も令和も、人の心は変わらない。ただ、その表現方法や、許される範囲が違うだけなのかもしれない。

明日も、この時代の狭間で、答えを探し続けるしかないな…。

第9話「分類しなきゃダメですか?」あらすじネタバレ

なんでも「分類」して考える令和の風潮に、今日も戸惑いを感じている。

渚が大きな問題に巻き込まれた。後輩の杉山ひろ美から、ハラスメントで告発されたというのだ。社内報で妊活の話を書いたことが「アウティング」だと言われ、渚は途方に暮れている。昭和なら、お互いの立場を思いやる会話で解決できたはずなのに…。

人事部長から俺の「チョメチョメ発言」について指摘されたが、不思議とお咎めはなかった。この寛容さの中にも、何か大切なものがあるような気がする。

秋津は、マッチングアプリ「Un-MAY」で知り合った矢野恭子という女性と出会った。属性は完璧だったというが、何か違和感を感じたらしい。人と人との出会いを、データで分類できるものなのだろうか。

渚の団地の住人・並木は、ペットボトルのラベルを剥がさずにゴミを出す。些細なことだけど、これも令和では「分類」の問題として扱われる。昭和の感覚からすれば、なんとも窮屈な話だ。

その夜、秋津の家に戻ると、矢野恭子が家にいた。気まずい空気の中、俺は渚の家に身を寄せることに。そこで交わした会話は、昭和と令和の違いを改めて考えさせられるものだった。

分類することで見えてくるものもある。でも、失われるものもある。人の心は、そう簡単には分類できない。むしろ、分類できないからこそ、人は深く理解し合えるんじゃないのか。

渚…。お前は確かに俺の孫だ。それ以上でも、それ以下でもない。そんな単純な「分類」じゃ割り切れない想いが、この胸にはある。

明日も、昭和と令和の狭間で、答えのない問いと向き合い続ける。人の心を分類することなく、ただ素直に受け止められる日が来ることを願いながら…。

最終回 「アップデートしなきゃダメですか?」あらすじネタバレ

最後の決断をする時が来た。俺は1986年に戻ることを決意した。純子のいる時代へ。令和での日々を終え、EBSテレビのカウンセラーの座をサカエに託す。

心臓を患うゆずるとの別れ。そして、孫である渚と共に1986年行きのタイムマシンに乗り込んだ。渚には11時間だけ、純子と母娘の時を過ごさせてやりたかった。仏壇の祖母・ゆりに手を合わせ、年上のお姉さんとして接する渚。その姿に、時を超えた親子の絆を感じずにはいられない。

キヨシも「マンゴーフラペチーノ飲みたくない?」という俺の言葉で、渚と共に2024年へ戻ることを決意した。そして驚いたことに、2024年で再会した佐高強は立派なCEOになっていた。彼との出会いが、タイムマシン開発の新たな展開を生むことになるとは。

最も感動的だったのは、2054年から1986年の俺に会いに来た井上昌和との再会だ。「すきゃんだる」のトイレで。もう自由にタイムスリップできるようになっていた彼の姿に、時代の進化を感じた。

アップデート。それは必要なことかもしれない。でも、変えてはいけないものもある。純子への愛情、渚との絆、そして人と人との繋がり。それは昭和も令和も、いや、その先の未来でも変わることのない真実だ。

首都工業大学の学生たちが昭和に取り残されるハプニングもあったが、第六中学の卒業式後の教室でのパフォーマンスは、時代を超えた感動的な瞬間となった。

寛容のパラドックス。それは時代を超えて、より良い未来への希望となるのかもしれない。純子が助かる可能性を信じながら、俺は新たな一歩を踏み出す。

さようなら、そしてまた会おう。令和での出会いは、俺の人生の宝物だ。時代は変われど、人の心は変わらない。その確信とともに、俺は歩み続ける。

これが終わりじゃない。新しい始まりなんだ。

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