『グランメゾン東京』新作SP!12/29放送 木村拓哉、鈴木京香、玉森裕太
『グランメゾン東京』新作SP!12/29放送倫子の語り
「星を失うということは、料理人としての魂を失うということ。私はそれを身をもって知ることになった――」
まさか、あの「グランメゾン東京」がここまで追い詰められるとは。アジア人女性初の三つ星シェフという誇りは、私の中で重荷に変わっていった。新型コロナという想定外の試練。レストランを守るため、NEXマネジメントとの資本提携を決断したあの日から、少しずつ、でも確実に、私たちは変わっていった。
通販用冷凍食品、レシピサイト展開――。数字は確かに上向いた。でも、本当にこれでよかったの?見栄えばかりを気にして、SNSの反応ばかりを気にして。気づけば私は、一皿一皿に込める想いよりも、写真映えする盛り付けに心を奪われていた。そして結果は…すべての星を失うという、シェフとして最大の屈辱。
あの人なら、どう思うだろう。パリに行ったはずの尾花は、突然姿を消し、連絡も途絶えたまま。彼の背中を見送った日、私は資本提携という選択が正しいと信じていた。でも今は…。
そして今、一日一組限定という謎めいたレストラン「メイユール京都」で感じた既視感。この料理…この香り…まるであの日の…。まさか、尾花…?
契約上の仕事をこなしながら、私の心は常に揺れている。失ったものは星だけじゃない。純粋な情熱、料理への真摯な想い、仲間との絆…。でも、もう一度立ち上がるチャンスがあるとしたら。もう一度、あの頃の輝きを取り戻せるとしたら…。
「私たちの物語は、まだ終わっていない」
今夜、新たな「グランメゾン東京」の物語が始まる。料理への情熱を取り戻し、失った星を再び掴むため、早見倫子の闘いが、また一歩、前に進もうとしている――。
スペシャルドラマ『グランメゾン東京』の詳細
ついに今夜、待望の『グランメゾン東京』新作スペシャルドラマが放送されます!木村拓哉さん演じる型破りなシェフ・尾花夏樹を中心に、豪華キャストが再集結。鈴木京香さん演じる早見倫子、玉森裕太さん演じる平古祥平、そして及川光博さん、沢村一樹さんら、あの感動のチームが帰ってきます!
今回のストーリーは、とても興味深い展開になっています。「グランメゾン東京」は見事三つ星を獲得し、早見倫子はアジア人女性初の三つ星シェフという快挙を成し遂げました。しかし、新型コロナウイルスの影響で飲食業界が大打撃を受ける中、レストランを存続させるため、大手企業「NEXマネジメント」との資本提携を決断。通販用冷凍食品やレシピサイトへと活路を見出していきます。
しかし、その過程で料理への純粋な情熱を見失ってしまった倫子。見栄えだけを重視した料理によって、ついにミシュランの星をすべて失ってしまいます。一方、パリに向かったはずの尾花は音信不通に。そんな中、倫子は「メイユール京都」という謎の一日一組限定のフレンチレストランで、尾花の気配を感じ取ります。
特筆すべきは、脚本の黒岩勉さん、演出の塚原あゆ子さんというオリジナルドラマの制作陣がそのまま担当していること。あの感動的な物語の続きを、同じ制作陣で描き出せることは、ファンにとって大きな喜びですね。
グルメドラマの金字塔として愛された『グランメゾン東京』が、コロナ禍という現実の課題にも真摯に向き合いながら、どのような新たな物語を紡ぎ出すのか。尾花の真の目的とは?そして星を失った「グランメゾン東京」は、もう一度輝きを取り戻せるのか?今夜の放送が本当に楽しみですね!
グランメゾン東京第1話あらすじネタバレ
第1話あらすじネタバレ倫子の語り
私の人生を変えた出会いは、パリの三つ星レストラン「ランブロワジー」での面接の日に始まった。
長年夢見てきた場所。厨房に立った瞬間、私の心臓は高鳴っていた。テストの緊張で手が震えそうになるのを必死で抑えながら、私は最高の一皿を作ろうとしていた。そこに彼が現れた。
尾花夏樹。噂には聞いていた天才シェフ。彼は「ランブロワジーで働いていたから好みがわかる」と言って、突然私の代わりに料理を作り始めた。その大胆不敵な態度に驚きながらも、私は彼の手さばきに目が離せなくなっていた。
結果は失敗。でも、その後彼が作ってくれた「手長エビのエチュベ」は、私の舌に衝撃を与えた。繊細で大胆な味わい。それは私が目指していた理想の味そのものだった。思わず涙が溢れた。
私には誇りがある。料理人として培ってきた感性で、一度食べた料理の材料は全て言い当てられる。彼の料理に使われた素材を完璧に言い当てた時、彼の目が輝いた。そして彼は言った。「一緒に店をやらないか」と。
ミシュランの星を目指す私に、彼は「俺が星を取らせてやる」と断言した。その言葉に嘘はないと直感的に感じた。でも同時に、彼の中に何か暗い影も感じていた。パリで起きた事件の影。それでも、私は彼の才能を信じたかった。
借金を抱えた彼が私の家に居座るようになり、困惑しながらも、私は徐々に彼の真摯な料理への想いに触れていった。そして決意した。私の全財産1000万円を投じて、京野を説得することに。
これは賭けだ。でも、この才能と情熱を持て余す男と、新しいレストランを作り上げる。それは私の夢への第一歩になるはずだった。グランメゾン東京。その瞬間から、私たちの挑戦が始まった。
1話あらすじネタバレ尾花の語り
2015年、パリ。俺のレストラン「エスコフィユ」で首脳会談の会食が行われた日、全てが崩れ落ちた。目の前で首脳が倒れる。アレルギー反応だった。後でスタッフたちに「わざと入れたんじゃないのか」と疑われ、頭に血が上って官僚を殴ってしまった。三つ星を目指して積み上げてきた全てが、一瞬で砂上の楼閣と化した。
それから3年。借金取りに追われる日々。そんな時、パリの三ツ星「ランブロワジー」で彼女と出会った。倫子。面接を受けている彼女を見て、俺は思わず口を出してしまった。「前にここで働いてたから好みは分かる」。勝手に作り出した料理のせいで、彼女は不採用になってしまった。
後で彼女に見つかって、詫びる代わりに「手長エビのエチュベ」を作った。彼女は涙を流しながら食べた。そしてありえないことが起きた。材料を全て言い当てたんだ。舌の肥えた料理人は大勢いる。でも、一度食べただけでここまで完璧に素材を見抜く奴は初めてだった。
「一緒に店をやらないか」
思わず口にしていた。ミシュランの星を目指す彼女に、「俺が星を取らせてやる」なんて大口も叩いた。借金まみれの身で何が言えるんだって?でも、あの時の彼女の目は、俺の料理の本質を見抜いていた。
東京の「gaku」で会った京野の姿は、俺には衝撃だった。エスコフィユのスタッフだった彼が、今はウエイターとして働いている。丹後の店は二つ星を獲得。俺がいなくなった後、皆それぞれの道を歩んでいたんだ。
金もない俺は倫子の家に転がり込んだ。彼女は困り果てて京野を呼んだ。そこで初めて京野に話した。エスコフィユでの事件の真相を。首脳のアレルギー。消えた店。背負わされた借金。全てを。
倫子は丹後に誘われていた。そりゃそうだ。彼女の才能なら、二つ星の店だって欲しがる。でも、彼女は違う選択をした。突然1000万円を持ってきて、京野の借金を返済すると言い出したんだ。
「グランメゾン東京」
その名を聞いた時、胸が熱くなった。俺は、まだ諦めちゃいけないのかもしれない。パリで事件が起きた時、アレルギー食材を入れたと疑われ、必死で否定した。でも誰も信じちゃくれなかった。あの時の無力感は今でも心に刺さってる。
けど、倫子は俺の料理を信じてくれた。京野も、結局は俺たちの側に立つことを選んでくれた。もう一度、最高の店を作る。今度は東京で。そして今度こそ、料理の力で全てを証明してみせる。
グランメゾン東京第2話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第2話あらすじネタバレ倫子の語り
私たちの夢は、まだ形にもなっていない。開店資金の5000万円が集まらないのだ。看板シェフがいないという理由で、誰も投資に踏み切ってくれない。尾花の名前は出せない。あの事件のせいで。
京野さんが相沢さんを誘いに行くと言った時、私は一筋の光を見た気がした。相沢さんは料理研究家として成功している。かつて尾花と共にエスコフィユで働いていた実力者だ。でも、一人で娘さんを育てているという話を聞いて、胸が締め付けられた。
尾花は相沢さんに「アシスタントとして雇ってほしい」と頭を下げた。あの尊大な尾花が。その姿を見て、私は彼の覚悟を感じた。でも、相沢さんの料理教室での対決で、高級食材を使った尾花の料理より、相沢さんの家庭的な料理のほうが支持されたのを見て、私たちはまだ何かを見失っているのかもしれないと思った。
汐瀬さんという銀行員が現れた時、希望が湧いた。原価率を10%下げれば融資を検討すると。簡単なことじゃない。でも、それは夢への一歩だった。ところが尾花の名前が出た途端、汐瀬さんの態度は一変した。
そして平古くん。彼の存在は、この店の未来を考える上で大きな意味を持っている。まだ若いのに、都議会議員の娘婿になるという話を聞いて、複雑な思いがした。でも、彼の目には迷いがあった。尾花のグレイビーソースを捨てた後の表情に、私にはそれが見えた。
一週間でメニューを完成させるという尾花の提案は無謀だった。でも、私たちには時間がない。相沢さんの家のキッチンを借りて、何度も何度も試作を重ねた。ナスと白レバーのプレッセ。相沢さんのアドバイスで完成した一品に、私たちの可能性を見た気がした。
しかし、汐瀬さんは「美味しい」と言いながらも、融資を断った。その時、私の中で何かが決断を迫っていた。この家。20年かけて手に入れた私の城。両親から受け継いだ思い出の詰まった場所。でも、それ以上に大切なものが目の前にあった。
「家を担保に入れます」
その言葉を口にした時、恐怖と解放感が同時に押し寄せた。これが私の覚悟。夢を追いかける覚悟。たとえ全てを失うことになっても、この道を進む覚悟。
後から京野さんが教えてくれた。汐瀬さんの態度が変わったのは「本店からの指示」だったと。そして平古くんの婚約者から聞いた話。全ては繋がっていた。平古くんの将来の義父である都議会議員の力が働いていたのだ。
私たちの店は、もう後には引けない。尾花、京野さん、そして私。それぞれの覚悟と決意が交差する場所。グランメゾン東京は、ただのレストランじゃない。私たちの人生を賭けた挑戦の舞台なのだ。
グランメゾン東京第2話あらすじネタバレ尾花の語り
5000万。たかがカネ、されどカネ。看板シェフがいないってのが理由で、誰も投資してくれねぇ。俺の名前なんて出せるわけがない。エスコフィユでの一件以来、俺の名前は毒だ。
相沢が最後の望みだった。エスコフィユで共に三つ星を目指した男。今じゃ人気料理研究家として成功している。京野が会いに行くって言った時は、正直迷った。相沢には妻に出て行かれて、一人で娘を育ててるって話も聞いていた。俺のせいで、また彼の人生を狂わせることになるんじゃないか。
でも、会いに行くしかなかった。「アシスタントとして雇ってくれ」って土下座する覚悟だってあった。プライドなんて、とうに捨てた。ここで相沢の力が必要なんだ。けど、あいつの料理教室での対決で、俺は痛烈な現実を突きつけられた。
高級食材を使った俺の料理より、相沢の家庭的な料理の方が支持された。馬鹿にしてたワケじゃない。でも、こんな結果は想定外だった。相沢は変わっていた。いや、変わったのは俺の方かもしれない。
平古のところにも顔を出した。あいつは俺の下で働いた奴だ。今じゃホテルでそこそこの地位についている。でも、俺が作ったグレイビーソースを、あいつはゴミ箱に捨てた。まあ、無理もない。都議会議員の娘婿になる男が、俺なんかと関わるわけにはいかないってことだ。
汐瀬って銀行員が融資を検討すると言い出した時は、一瞬、光が見えた気がした。原価率を10%下げろ?できる。必ずできる。でも、俺の名前を知った途端、あいつの態度は豹変した。やっぱりな。
「一週間でメニューを完成させる」
無茶な賭けだった。でも、俺にはもう時間がない。相沢の家のキッチンを借りて、何度も何度も作り直した。ナスと白レバーのプレッセ。皮肉なことに、このメニューのヒントをくれたのは相沢だった。ナスとチョコレート。家庭的な発想が、俺の料理の殻を破ってくれた。
汐瀬は「美味しい」と言った。でも、融資は断られた。その時、倫子が家を担保に入れると言い出した。あの家は、彼女の全てだ。あんなもの差し出させるわけには…でも、彼女の目は決意に満ちていた。
後から分かったことだが、全ては平古の将来の義父である都議会議員の采配だったらしい。政治の力ってやつか。皮肉な話だ。エスコフィユを潰したのも政治の力だった。
でも、もう後には引けない。相沢、倫子、京野。みんな俺のためにリスクを背負ってくれている。今度こそ、必ず成功させてみせる。グランメゾン東京。ここで、俺は必ず証明してみせる。料理に罪はない。料理は、人を幸せにするためにあるんだって。
グランメゾン東京第3話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第3話あらすじネタバレ倫子の語り
メインメニューが決まらない。グランメゾン東京の看板となる一皿が見つからない中、フードライターの栞奈が訪ねてきた。鹿肉のジビエ料理コンクール。その言葉に、私は一瞬躊躇した。でも、尾花の目が輝くのが見えた。
食材の調達からつまずいた。gakuの江藤が市場に手を回していて、良い部位が手に入らない。相沢さんに助けを求めたのは、私たちには他に選択肢がなかったから。2ヶ月という期限付きの協力。それでも、相沢さんは引き受けてくれた。
峰岸さんという猟師の存在を知ったとき、一筋の光が見えた気がした。でも、その光は簡単には掴めなかった。峰岸さんは私たちを完全に無視。尾花が挑発的な態度を取った時は、ハラハラした。でも、それが功を奏した。峰岸さんの料理の素晴らしさに、尾花が心から感動したから。
京野さんが何とか手に入れた鹿のもも肉。低温調理で肉の旨味を最大限に引き出すことはできた。でも、決め手となるソースが見つからない。私と尾花で意見を出し合い、議論を重ねた。時には激しく対立もした。でも、その過程で生まれたアイデア。コンソメと鹿の血を合わせたソース。それは私たちの個性が溶け合って生まれた一品だった。
コンクール当日、尾花との連絡が取れなくなった。不安と焦りで胸が潰れそうだった。でも、ここで立ち止まるわけにはいかない。私は必死で調理した。チームのため、そして何より、この料理に込めた私たち全員の想いのために。
結果は丹後さんの優勝。でも、それは正当な勝利ではなかった。江藤が市場を押さえていたせいで、他店は良い肉を手に入れられなかったと知った丹後さんは怒っていた。勝負は公平でなければ意味がない。その言葉に、私は温かいものを感じた。
後で分かったことだけど、もも肉が手に入れられたのは平古くんのおかげだった。そして、尾花は峰岸さんのところで私たちの料理を振る舞っていた。その料理に感動した峰岸さんは、グランメゾン東京に食材を卸してくれることを約束してくれた。
そして最高の朗報。相沢さんが正式に参加を決めてくれたこと。毎日尾花が相沢さんの娘のお弁当を作っていたと聞いて、私は思わず笑みがこぼれた。あの天才肌の尾花が、毎日コツコツとお弁当を作っていた。その小さな優しさが、相沢さんの心を動かしたのだ。
このコンクールで、私たちは勝利以上の大切なものを得た。チームとしての絆。そして何より、一皿の料理に込める想いの大切さ。これこそが、グランメゾン東京が目指すべき道なのかもしれない。完璧な料理を作ることよりも、心を込めた一皿で人の心を動かすこと。それが私たちの真の目標なのだと、この日、私は確信した。
グランメゾン東京第3話あらすじネタバレ尾花の語り
まだメインが決まらねぇ。看板メニューも定まらない。そんな時に現れたフードライターの栞奈。ジビエ料理のコンクール?面白ぇじゃねぇか。鹿肉か…久しぶりに血が騒いだ。
けど、そう簡単にはいかねぇ。gakuの江藤のせいで市場が使えない。相沢に頭を下げるしかなかった。2ヶ月だけって条件付きだけど、それでも協力してくれた。恩に着るぜ、相沢。
峰岸って猟師がいるって聞いた時は、これだと思ったね。でも、あの男は頑固だった。俺を完全に無視する態度にムカついて、わざと挑発してやった。ところが食らわせてきやがった。最高の一皿を。あんな美味い料理は久しぶりだ。素材への愛情が半端じゃない。でも、肉は譲らないって言われちまった。
京野が何とかもも肉を手に入れてくれた。ここからが勝負だ。低温調理で肉の旨味は引き出せた。問題はソースだ。何度も作り直した。倫子と意見がぶつかることもあった。でも、そこから生まれたアイデアが面白かった。コンソメと鹿の血を合わせる。斬新だけど、これは行けるって確信があった。
コンクール当日、俺は峰岸のところに向かった。勝負は倫子に任せた。峰岸に俺たちの料理を食わせるのが先決だと思ったんだ。そしたら案の定、あの頑固オヤジが「うまい」って言ってくれた。それだけで十分だった。
倫子の料理は評判だったらしい。でも優勝は丹後。まあ、そりゃそうだ。あいつは実力者だ。ただ、江藤が市場を抑えて他店が良い肉を手に入れられなかったって知った時の丹後の怒りようったら。あいつらしいよ。料理人としての誇りってやつだな。
後で知ったことだが、もも肉が手に入ったのは平古のおかげだったらしい。あいつ、まだ俺の料理を覚えてるのか。グレイビーソースを捨てたくせに。でも、コンクールの料理を食べて涙を流したって聞いた。ま、いつか戻ってくるさ。
峰岸が食材を卸してくれることになった。俺たちの料理を認めてくれたってことだ。相沢も正式に加わることを決めた。毎日作ってた娘のお弁当が決め手になったとは思わなかったな。ま、料理に込める想いに嘘はないってことだ。
このコンクールで、俺たちは大切なものを手に入れた。単なる腕の競い合いじゃない。人の心を動かす料理。それこそが、俺たちグランメゾン東京が目指すべきものなんだろう。ミシュランの星も大事だ。でも、その前にやるべきことがある。心を込めた一皿で、人の心を掴むこと。
かつてのエスコフィユでは見失っていた大切なもの。それを今、ここで取り戻せる気がしている。倫子も、京野も、相沢も。みんなが同じ方向を向いている。これこそが、本物のレストランの姿なのかもしれない。
グランメゾン東京第4話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第4話あらすじネタバレ倫子の語り
私の店のプレオープンまであと7日。そんな大切な時期に、尾花の元カノで美食雑誌の編集長・リンダが招待を希望してきたの。彼女のデザートへのこだわりは半端じゃない…私たちのデザートメニューを至急見直さなきゃと焦りを感じたわ。
そこで出会ったのが萌絵ちゃん。見た目のセンスは抜群だけど、味の完成度はまだまだ。でも、平古くんが指導に入ってくれて…彼女が栗の鬼皮を使って作り上げたモンブランは、私たちの期待を裏切らなかった。
でも、プレオープン当日に事件が起きたの。あの柿谷が雲丹を放置して姿を消すなんて…全てが水の泡になるかと思った瞬間よ。
その時、平古くんが立ち上がってくれた。エプロンを巻いて厨房に入る姿を見て、胸が熱くなったわ。彼の素早い手さばきのおかげで、なんとか危機を乗り越えられた。リンダがデザートを絶賛してくれた時の萌絵ちゃんの謙虚な姿勢に、この子の成長を感じたわ。
でも…尾花がまだ平古くんを正式に誘えないでいる姿を見ると、心が痛む。過去の傷跡はまだ癒えていないのね。それに芹田が江藤の餌食になりかけているなんて…私たちの戦いは始まったばかり。でも、ここまで来た以上、後には引けない。このレストラン…私たちの全てがかかっているんだから。
私の夢、尾花の才能、そしてスタッフ全員の情熱が詰まったこの場所を、必ず成功させてみせるわ。
グランメゾン東京第4話あらすじネタバレ尾花の語り
プレオープンまであと7日。そんな時にリンダが現れやがった。元カノだろうが美食雑誌の編集長だろうが、俺は料理の味だけで勝負するつもりだった。でも、あいつのデザートへのこだわりは昔から半端じゃない…。
萌絵ってガキが入ってきたのは、ある意味タイミングが良かったのかもしれねぇ。見た目は確かにセンスがある。だが味が伴ってなかった。京野の判断で平古に指導を任せたのは正解だったな…。あの栗の鬼皮を使ったモンブランは、確かに俺たちのレストランの価値があった。
だがプレオープン当日、とんでもねぇ事態が起きた。柿谷のやつ、雲丹の下処理もせずに消えやがった。江藤の仕業だってことはすぐに分かった。だが、その時…。
平古が立ち上がってくれた。あいつがエプロンを締める姿を見た時、胸が締め付けられた。俺がずっと避けてきた過去が、こんな形で現実になるなんてな…。あいつの手際の良さは昔のままだった。危機は乗り越えられた。
リンダがデザートを絶賛した時、萌絵は平古に全ての功績を譲った。成長してるじゃねぇか…。でも、まだ俺は平古を正式に誘えない。あの事件から3年…傷は癒えていないのかもしれない。
そして今度は芹田が江藤に目をつけられた。10万なんて安い金で店を売るようなマネはさせねぇ。グランメゾン東京は、俺たちが命を懸けて作り上げる店なんだ。倫子も、相沢も、京野も…みんなの夢がここにある。
リンダのヤツ、わざと俺の名前を記事に入れやがった。いいさ…どうせいつかはバレる。それまでに、誰にも文句を言わせない最高の料理を作り上げてやる。それが、俺のやり方だ。
グランメゾン東京第5話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第5話あらすじネタバレ倫子の語り
リンダの記事で尾花の名前が出てしまった日から、私たちの試練は始まった。せっかくのオープンなのに、予約のキャンセルが相次ぐ毎日。でも、私は信じている。尾花の料理には、人の心を動かす力があるって。
平古くんの恋人・美優さんが店に来た時の光景は、今でも胸が痛む。涙を流しながら尾花を責める彼女の姿に、3年前の傷跡がまだ生々しく残っているのを感じた。そして平古くんがフレンチから足を洗うと言い出した時は、心臓が止まるかと思った…。
でも、尾花は諦めなかった。フードフェスタへの出店を提案して、余った食材でジビエカレーを作ることに。そして平古くんに手伝いを頼む姿を見て、私は希望を感じたの。あの二人の関係は、まだ修復できる。そう信じたかった。
フェスでは、私たちのカレーに長蛇の列ができた。お客様の笑顔を見ていると、料理の力ってすごいなって改めて実感する。そして栞奈から聞いた衝撃の真実。リンダは犯人をおびき出すために、わざと尾花の名前を出したのだと…。
そんな中で京野さんの告白は、まるで雷が落ちたみたいだった。「3年前の犯人は自分だ」って…。でも尾花は即座に否定した。私は思わず「そんなのどうでもいい」って叫んでしまった。だって今は、この店を守ることが何より大切だから。
平古くんが真実を話そうとした時、尾花が作ったまかないの匂いが厨房に広がった。あの料理には特別な意味があった。「何も言うな」という尾花の言葉に、私も涙が込み上げてきた。
そして少しずつ、光が見えてきた。トップレストラン50の候補店に選ばれて、予約も徐々に戻ってきた。でも平古くんがgakuで働き始めたと知った時は、複雑な気持ちになった。私たちの戦いはまだ始まったばかり。でも、きっと乗り越えられる。この店には、私たちの夢と誇りがあるから。尾花の才能と、スタッフみんなの情熱が詰まっているから。
最後には、必ずお客様に最高の料理とおもてなしを届けられる…そう信じている。それまでは、この試練を一つ一つ乗り越えていくしかない。私たちグランメゾン東京の本当の戦いは、ここからなのだから。
グランメゾン東京第5話あらすじネタバレ尾花の語り
ああ、リンダめ…。わざと俺の名前を記事に載せやがった。案の定、予約のキャンセルが相次いでいる。3年前のあの事件が、またこうして俺たちの前に立ちはだかるとはな。
そして美優が店に飛び込んできた。平古の婚約者だった彼女が、俺に向かって涙ながらに叫ぶ。「あなたのせいで…」って。ああ、そうさ。お前の言う通りかもしれない。でも平古がフレンチから足を洗うなんて…そんな結末は俺には受け入れられねぇ。
だからこそ、フードフェスタに出店しようと提案した。今ある食材で作れるジビエカレー。確かに俺たちのレストランらしくはねぇかもしれない。でも、今は前に進むしかねぇ。平古に手伝いを頼んだのも、そいつの本当の気持ちを確かめたかったからだ。
フェスでは長蛇の列ができた。人々が笑顔で料理を食べる姿を見てると、やっぱり料理人でよかったって思う。ただ、江藤のヤツがまた横やりを入れやがった。出店中止になって、その上倫子まで倒れちまう…。
そんな時に京野が突然「3年前の犯人は俺だ」なんて言い出しやがって。バカヤロウ。お前じゃねぇって分かってんだろ。倫子が「そんなのどうでもいい」って言った時は、胸が熱くなった。ああ、この店には本当にいい仲間が集まったもんだ。
平古が何か言いかけた時、俺は昔作ってたまかないを作った。「何も言うな」。その言葉に全てを込めた。お前には、まだフレンチを辞める資格なんてねぇんだよ。
トップレストラン50の候補に選ばれて、やっと少しずつ光が見えてきた。けど平古がgakuで働き始めたって聞いた時は、正直複雑な気分だった。でも、これでいい。あいつには、あいつの進む道がある。
俺たちにはまだ、乗り越えなきゃならない壁がたくさんある。でも、この店には俺たちの全てがかかってる。倫子の夢も、相沢の覚悟も、京野の情熱も、全部詰まってる。だからこそ、絶対に負けるわけにはいかねぇ。
3年前の真実がどうあれ、今は前を向くしかねぇ。最高の料理を作り続けること、それが俺のできる唯一の答えなんだ。グランメゾン東京は、ここから本当の勝負が始まる。俺は…必ずこの店を、三ツ星に輝かせてみせる。
グランメゾン東京第6話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第6話あらすじネタバレ倫子の語り
グランメゾン東京での新たな朝が始まった。平古くんがgakuで働き始めたと聞いて、複雑な思いが胸をよぎる。でも今は、トップレストラン50に向けて全力を尽くすしかない。尾花が仕入れてきた鰆に、私たちの新しい挑戦が始まる。
そんな中、芹田が見せた変化に心を揺さぶられた。まかないの炒飯を作って、誰にも食べてもらえなかった時の彼の表情…。でも諦めずに、魚屋でバイトまでして鰆のさばき方を必死に学ぼうとする姿に、料理人としての情熱を感じたわ。
それなのに…。アクの強い野菜を切った包丁で鰆をさばいてしまうなんて。プロの料理人として、あってはならない基本的なミス。尾花に叱られて店を飛び出していった時、私の心も痛んだ。
そして、芹田がレシピを江藤に売ってしまったと知った時は、背筋が凍る思いだった。でも…不思議と誰も動揺しなかった。一流の料理人にとって、レシピなんて形だけのもの。本当に大切なのは、魂と技術が生み出す一皿の完成度なのだから。
柿谷が作った鰆料理が「ただの焼き魚」と評された時、私は確信したの。私たちの料理は、決して真似できない何かを持っているって。そして芹田が再び作ってくれた炒飯。みんなが少しずつ口にし始めた時、厨房に温かい空気が流れるのを感じた。
尾花の「まかないはお前の仕事だ」という言葉には、深い意味が込められていた。一皿の料理に込める想い、技術を磨く覚悟、そして何より…仲間を信じる心。芹田は今日、大切な一歩を踏み出したのね。
この店には、それぞれの夢と覚悟を持った料理人たちが集まっている。時には挫折し、傷つき、道を踏み外すこともある。でも、私たちは料理を通じて、必ず前に進んでいける。そう信じているの。
グランメゾン東京は、これからもきっと成長し続けるわ。一人一人の想いが、最高の一皿となって咲き誇る場所として…。
グランメゾン東京第6話あらすじネタバレ尾花の語り
平古がgakuで働き始めたか…。あいつなら、すぐに頭角を現すだろうな。だが、今は自分たちのことに集中するしかない。トップレストラン50に向けて、魚料理の改良に取り掛かる。俺が選んだ鰆…この魚に、俺たちの新しい可能性を賭けてみせる。
芹田のガキが、まかないの炒飯を作りやがった。誰も手を付けない飯を前に、あいつの目が落ち込んでいくのを見てたよ。でも諦めなかった。魚屋でバイトまでして鰆と向き合おうとする姿勢…悪くないぜ。
だがな…基本中の基本も分かってねぇとは情けない。アクの強い野菜を切った包丁で鰆をさばくなんて…三ツ星を目指す店で、そんな初歩的なミスは許されない。叱りつけた時の表情が今でも焼き付いている。店を飛び出していった背中には、まだまだ若さが残ってたな。
江藤にレシピを売ったって?笑わせるぜ。一流の料理人にとって、レシピなんて紙切れに過ぎねぇ。本当に大切なのは、包丁を握る手の感覚と、料理に込める魂だ。それが分からねぇやつには、永遠に俺たちの味は作れない。
案の定、柿谷の鰆は「ただの焼き魚」で終わった。当たり前だ。技術は盗めても、想いは盗めない。俺たちの一皿には、そういう見えない何かが詰まってるんだよ。
芹田が再び作った炒飯。みんなが少しずつ食べ始めた時、厨房に漂う空気が変わった。あいつの中で、何かが動き始めたのが分かった。だからこそ言ってやったのさ。「まかないはお前の仕事だ」ってな。
一皿の料理に込められる想い。技を磨く覚悟。仲間を信じる心。今日の芹田は、料理人として大切な何かを掴んだはずだ。
この店には、それぞれの夢と覚悟を持った料理人たちが集まってきた。時には挫折し、道を踏み外すこともある。俺だってそうだった。でも、料理があれば…必ず前に進める。
グランメゾン東京は、まだまだ成長する。一人一人の想いを、最高の一皿に昇華させる場所として…。ああ、明日はどんな料理が生まれるのか。考えただけで、心が震えるぜ。
グランメゾン東京第7話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第7話あらすじネタバレ倫子の語り
相沢の妻エリーゼがパリからやってきた時、私の胸には複雑な思いが広がった。娘のアメリーを連れて帰るという言葉に、相沢の表情が一瞬凍りついたのが痛いほど分かった。あれほど懸命に子育てをしてきた相沢なのに…。
エスコフィユ時代の思い出話に花が咲く中、私には見えていた。相沢の瞳の奥に潜む不安と希望。エリーゼは尾花を責めたけれど、私には分かる。尾花が相沢を誘ったのは、彼の才能を信じているからだって。そして、トップレストラン50で10位を超えれば相沢を認めるという条件が出された時、私たちの挑戦が始まった。
アメリーが熱を出した時の出来事は、今でも鮮明に覚えている。尾花が作ったフランボワーズのゼリーを食べてくれなかった時の空気。でも、それは当然だったのかもしれない。今のアメリーに必要なのは、ママの温もりが込められた料理だったから。
そして、あのキノコ料理。相沢と尾花が密かに作り上げた一皿に込められた想いは、きっとエリーゼの心に届いたはず。でも、その代償として犠牲になったアメリーとの時間…。料理人としての夢と、父親としての責任。その狭間で揺れる相沢の姿に、私の心は引き裂かれそうになった。
「mama」と書かれたフランボワーズのゼリー。アメリーの小さな願いを叶えようとした尾花の優しさに、私は思わず目を潤ませた。相沢が三ツ星を目指してパリに帰りたいと告げた時、その覚悟に胸が熱くなった。
トップレストラン50で10位…。オープン1年未満の店としては誇るべき結果なのに、この結果が意味することを思うと、心が痛む。相沢が涙をこらえながらアメリーと別れる姿を見送りながら、私は誓ったの。必ず、この店を三ツ星に輝かせると。
そんな中での京野さんの告白。「倫子のことが好き」という言葉に、私の心は大きく揺れ動いた。でも今は…グランメゾン東京のことだけを考えなければ。相沢の、そしてみんなの夢がここにあるのだから。
グランメゾン東京第7話あらすじネタバレ尾花の語り
エリーゼがパリから戻ってきやがった。アメリーを連れて帰るとか言い出して…相沢の顔色が変わるのが分かった。あいつがどれだけ必死に娘を育ててきたか、俺が一番知ってるってのに。
エスコフィユ時代の話で、みんな笑ってたな。でもな…全てが戻るわけじゃねぇんだ。エリーゼに責められても仕方がない。でも、相沢の才能は本物だ。だからこそ、トップレストラン50で10位を超えれば認めるって言われた時は、絶対やってやろうと思った。
アメリーが熱を出した時は、さすがに焦ったよ。フランボワーズのゼリーを作っても食べてくれなかった。当たり前か…今のあの子に必要なのは、ママの愛情が詰まった料理なんだから。
相沢と密かに試作したキノコ料理…あいつの真剣な眼差しは、料理人として最高の輝きを放っていた。エリーゼの感動した表情を見て、少し希望が見えた気がした。でも、アメリーとの時間を犠牲にしたって言われて…何も言い返せなかった。
「mama」って書いたフランボワーズのゼリー。実はアメリーがママのためにゼリーを作りたいって、こっそり相談してきたんだ。あの小さな願いを、俺なりの形で叶えてやりたかった。相沢が三ツ星を獲ってパリに帰るって言った時は、あいつの覚悟を感じたよ。
10位か…。オープン1年未満じゃ、まあ悪くねぇ結果だ。でも、これじゃあアメリーは…。相沢があんな顔で娘と別れるのを見てたら、もっと上を目指さなきゃって思った。絶対に、この店を三ツ星にしてみせる。
そこへ来て京野のバカ野郎が倫子に告白だと?店を困らせるなよ…。でも、あいつの真剣な眼差しは、相沢と同じだった。料理に向き合う目と、大切な人に向ける目は、やっぱり似てるもんだな。
エリーゼの言葉が耳に残る。「相沢には、もう戻れない過去がある」って…。ああ、分かってる。俺たちも、もう戻れない。でも、だからこそ前に進むしかねぇんだよ。この店で、新しい未来を作るために…。
グランメゾン東京第8話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第8話あらすじネタバレ倫子の語り
京野さんの告白は、嵐のように私たちの日常を揺るがした。「倫子のことが好き」…その言葉が突然放たれた時、厨房の空気が一瞬凍りついたの。尾花は「店を困らせるな」と言い放ち、翌日から姿を見せなくなった。
そんな中、リンダが取材にやって来た。トップレストラン50の取材…。けれど、彼女の目には別の何かが宿っているような気がして、私の心は落ち着かなかった。
そして突然の連絡。尾花が大切な人を連れてくるというの。「なっちゃん」と呼ぶ女性の声に、一瞬ドキッとしたけれど…。その人は尾花の師匠・潮さんの娘、凪子さんだった。潮さんが心筋梗塞を患い、薬を飲まないことを心配した凪子さんが、尾花に助けを求めていたのね。
私たちは渾身のコースを振る舞った。でも潮さんは途中で席を立ち、「尾花は腕を落とした」という言葉を残して去っていった。そして京野さんに向けられた「一番の問題はお前だ」という言葉…。それは私たちへの大切なメッセージだったのかもしれない。
翌日、潮さんの店でいただいたビーフシチューの味は忘れられない。あの深い味わい、心まで温かくなる優しさ。これこそが本当の料理の力なのだと、胸に染みた。
そして潮さんの緊急入院。軽い心筋梗塞と聞いて、私の心は締め付けられた。でも、その経験を通じて私たちは大切なことに気づかされた。星を追いかけることに必死で、お客様一人一人の顔を見ることを忘れかけていた…。
リンダが再び取材に訪れた時、彼女の怒りの言葉が突き刺さった。「グランメゾン東京と平古を業界にいられなくする」…。3年前の真実が、また新たな形で私たちの前に立ちはだかろうとしている。でも、今の私たちには守るべきものがある。この店で働く仲間たち、そして私たちの料理を待ってくれているお客様…。決して諦めるわけにはいかないの。
グランメゾン東京第8話あらすじネタバレ尾花の語り
京野のバカヤロウ。倫子に告白だと?店を困らせるなって言い放って、俺は店を出た。今の店には、そんな余計な波風は必要ねぇんだよ。
翌日、リンダが取材に来やがった。トップレストラン50についてだと?笑わせるな。あいつの目は、もっと別のものを探ってるのが見え見えだった。
凪子から連絡が入ったのは、そんな時だった。師匠の潮さんが心筋梗塞で薬も飲まねぇって…。俺にしか説得できないって。なんて重たい言葉だ。あの頃、潮さんの店で必死に包丁を握っていた日々が蘇る。
コースを作り上げた。全ての技術と魂を込めて。でも潮さんは途中で席を立ち、「お前は腕を落とした」って言い放った。そして京野に向かって「一番の問題はお前だ」…。ああ、分かってるさ。俺たちが何を忘れかけてたのか、はっきりと突きつけられた気がした。
潮さんの店のビーフシチュー…。あの味を食べた時、胸が熱くなった。これだよ。これこそが本物の料理ってもんだろ。一皿に込められた想いが、まっすぐに心に届く。俺たちはそれを忘れかけてた。
そして潮さんが倒れた。軽い心筋梗塞。店に立てないから代わりに頼むって…。そりゃ断れるわけがねぇだろ。常連さんの好みを一人一人覚えていく京野の姿を見てると、潮さんが言いたかったことが痛いほど分かった。
俺たちは星を追いかけすぎて、目の前のお客様の顔を見ることを忘れていた。味覚障害になった潮さんに「俺が舌になるから、店は辞めるな」って言った時、それは俺自身への誓いでもあった。
そこへ来てリンダの脅し。平古と店を潰すだと?ふざけんな。3年前の真実がどうあれ、俺たちには守るべきものがある。この店で働く仲間たち、そして料理を待ってくれてるお客様たち…。簡単に諦められるわけがねぇだろ。お前にはそれが分からねぇのかよ、リンダ。
グランメゾン東京第9話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第9話あらすじネタバレ
変化は突然やってきた。栞奈が店を去ると決めた時、私たちは日本のワインに新しい可能性を見出そうとしていた。その矢先、萌絵が倒れたの…。あの瞬間、私の心は凍りついた。
ノロウイルスの疑い。保健所への連絡を尾花自らが行うと言い出した時、私は彼の覚悟を感じた。京野さんは一軒一軒、お客様を訪ねて回り、私たちはただ事態の収束を祈ることしかできなかった。
そんな中でも、私たちは前を向こうとしていた。尾花と私、そして栞奈とワイナリーを訪れた日のこと。日本のワインに込められた想いに触れて、新しい可能性を感じた瞬間だった。
でも、すべての真実が明かされる時が来るのは避けられなかった。栞奈の父親が3年前の日仏首脳会談の店を決めた人物だったこと。彼女が私たちの店を潰すために働いていたという衝撃の告白。そして、ノロウイルスまで…。
でも不思議なことに、怒りは湧いてこなかった。むしろ、栞奈の中にある料理への純粋な想いが、私の心に響いた。尾花が出した前菜を前に、彼女が見せた表情。エスコフィユへの想いを語る瞬間、その目は輝いていた。
萌絵のノロウイルスが日常生活での感染だと分かった時、ホッとしたと同時に、新たな決意が芽生えた。栞奈を正式にソムリエとして迎えようと提案した時、私たちの店は新しいステージに向かって動き出していた。
そして、尾花が平古くんを誘いに行った時。私は知っていた。これが私たちの本当の「始まり」になるということを。傷ついた過去を乗り越えて、新しい未来へと進むための、大切な一歩になるのだと…。
グランメゾン東京第9話あらすじネタバレ
日本のワインか…。栞奈のソムリエとしての目を借りて、新しい挑戦を始めようとした矢先だった。萌絵が倒れた時は、背筋が凍ったぜ。ノロウイルスなんて言葉を聞いた瞬間、3年前のことが頭を過ぎった。
保健所には俺から連絡する。当たり前だろ。シェフの責任ってのはそういうもんだ。京野のやつは黙って客回りを始めた。あいつらしい…。でも、それが今の俺たちのやり方なんだ。
ワイナリーで見つけた可能性。日本のワインに込められた想いは、料理人の俺にも痛いほど分かった。土地の個性を、魂を込めて瓶に閉じ込める…。そうやって作られたワインは、きっと俺たちの料理のパートナーになる。
だが、すべての真実は隠しきれねぇもんだな。栞奈の父親が3年前の店を決めた男だったなんて…。そして栞奈自身が、俺たちを潰そうとしていた。ノロウイルスまで仕込もうとしたって言うのか。
でも、あいつの目は嘘をついていなかった。前菜を出した時の表情。エスコフィユの話をする時の声の震え。料理への純粋な想い…。それは誰にも消せないものだ。
萌絵のノロウイルスが店とは関係なかったと分かった時は、正直ホッとした。でも、それ以上に感じたのは新しい決意だ。栞奈をソムリエとして迎えると決めた時、俺たちの店は確実に前に進んでいた。
そして…平古を誘いに行った。もう逃げる必要はねぇ。過去は過去として受け止めて、これからを作っていく。それが、俺たちグランメゾン東京の新しい一歩になる。料理に懸ける想いに、嘘はつけねぇんだからな。
結局、人生って料理に似てるのかもしれねぇ。最高の一皿のために、時には苦い材料も必要になる。でも、それを乗り越えた先にこそ、本物の味が待ってるんだ。
グランメゾン東京第10話あらすじネタバレ
グランメゾン東京第10話あらすじネタバレ
平古くんを迎え入れる決断は、私たちの新しい一歩だった。でも相沢さんの表情に浮かぶ戸惑いを見ると、胸が締め付けられる。3年前の傷跡は、まだ完全には癒えていないのかもしれない。
京野さんが急に料理を作り始めた時、私にはその意味が分かった。言葉では伝えられない想いを、料理で語ろうとしているんだって。平古くんの葛藤する姿を見ながら、私たちもまた新しい形を模索していた。
尾花と平古くんでキジバトのメニュー開発…。その光景は、まるで3年前に戻ったかのよう。でも、今度は違う。私たちは皆、前を向いて歩き始めている。
そんな中、gakuで起きた出来事が私たちの心を揺さぶった。丹後さんが去るという選択を迫られたこと。江藤が新しいシェフを採用したという現実。料理の世界の厳しさを、改めて思い知らされた。
美優さんが店に来た時、私は彼女の目に強い決意を見た。平古くんへの想いと、料理人としての覚悟。その両方が、彼女の中で確かな形になっていた。
そして、リンダの訪問。平古くんが冷蔵庫に隠れる姿に、私の心は痛んだ。でも、3日後のメニューに賭ける尾花の決意は揺るがない。「平古がいる店には星はつけない」というリンダの言葉に、私たちの覚悟はむしろ強くなった。
平古くんがリンダの前に立った時、厨房の空気が凍りついた。でも、その瞬間こそが私たちの真価が問われる時。たとえ三ツ星を諦めることになっても、私たちには守るべきものがある。それは料理への純粋な想いであり、仲間との絆。
「ここで料理が作りたい」という平古くんの涙声に、私たちの進むべき道が見えた気がした。京野さんの「最高のチームができた」という言葉に、心から頷くことができた。これが、私たちグランメゾン東京の新しい一歩。この仲間たちと共に、最高の料理を作り上げていく。それが、私たちの誇りになるのだから…。
グランメゾン東京第10話あらすじネタバレ
平古をグランメゾンに誘った時から、覚悟は決めていた。相沢の表情が曇るのも分かる。3年前の傷は、そう簡単には消えねぇよな。でも、もう逃げる必要はない。
京野のバカヤロウ…。いきなり料理を作り始めやがって。でも、あいつなりの精一杯の言葉なんだろうな。料理人は包丁で語る。それが俺たちのやり方だ。
平古とキジバトのメニューを作り始めた時、懐かしい感覚が蘇った。3年前、俺たちが必死に腕を磨いていた頃の空気。でも今は違う。お互いに失って、傷ついて、それでも前を向こうとしている。
gakuの件は俺にも響いた。丹後が追い出されるような形で去ることになるなんて…。江藤のヤツ、新しいシェフを連れてきやがって。でも、それが料理の世界の現実なのかもしれねぇ。
美優が店に来た時は驚いた。あの目は、もう迷いを捨てた目だ。平古のことも、料理のことも、全てを受け入れる覚悟が見えた。
リンダの「平古がいる店には星はつけない」って言葉か…。なら、そうでもいい。星よりも大切なものが、今の俺たちにはある。3日後の新メニュー、あえて平古に運ばせたのは、それが俺たちの答えだったからだ。
やっぱりダメか…。リンダの評価は厳しかった。でも、平古が「ここで料理が作りたい」って涙ながらに言った時、俺は確信したんだ。これでいいんだって。これが俺たちの行くべき道なんだって。
京野の「最高のチームができた」って言葉は、間違っちゃいねぇ。失ったものも、傷ついた過去も、全部含めて今の俺たちがある。これから作る料理は、きっと今までよりもっと深い味わいになるはずだ。だって、本物の仲間が揃ったんだからな…
グランメゾン東京最終回あらすじネタバレ
グランメゾン東京最終回あらすじネタバレ
ミシュランの審査が迫る中、私たちの挑戦は新たな局面を迎えていた。尾花がマグロに挑む姿を見ながら、私の中にも何かが芽生えていく。ランブロワジーからの誘いを断った彼の決意に、私たちの未来を感じていた。
刻々と時が過ぎる中、尾花はマグロへの執着を強めていく。でも、私にも見えているものがあった。そう…ハタという可能性が。平古くんがスーシェフとして店を支える中、私は自分の料理の形を探し始めていた。
gakuで丹後さんが去ることになったという知らせは、私たちの心を揺さぶった。でも、彼が最後に見せた覚悟。従業員たちを守るために立ち上がる姿に、料理人としての誇りを見た気がした。
萌絵が作り上げたデザート。美優さんへの複雑な感情を吐露する彼女の言葉の奥に、成長への渇望を感じた。尾花が美優さんに語った言葉…「平古の背中を押してくれ」。その言葉には、私たち全員への message が込められていたような気がする。
私のハタ料理が完成した時、尾花は涙ぐみながら食べてくれた。「マグロやるわ」という言葉の裏に、きっと彼なりの認めが隠されていたんだと思う。でも、私の心は決まっていた。
ミシュランの調査員らしき予約もない中、リンダが最後に見せた涙。「今までのベスト」という言葉。そして業界を去る決意。全てが、私たちの新しい一歩を後押ししてくれた。
私が自分のハタを出すと言い出した時、尾花は「好きにしろ」と言って出て行った。その背中に、私は確かな信頼を感じた。そう、これは試練だったの。自分を信じる勇気を試された…。
三ツ星発表の瞬間。私たちの名前が呼ばれた時、会場の外で涙を流す尾花の姿が目に浮かんだ。そして彼の「世界一のグランメゾンを作ろう」という言葉に、心から「はい」と答えられた。これが私たちの新しい物語の始まり。全ての試練を乗り越えて、ようやく本当の夢を見つけられた気がする…。
グランメゾン東京最終回あらすじネタバレ
ミシュランの審査か…。俺はマグロに賭けることにした。ランブロワジーからの誘いは断った。今の俺には、もっと大切なものがあるからな。この店で、この仲間たちと作り上げたいものがある。
時間は刻一刻と過ぎていく。マグロと向き合えば向き合うほど、何かが足りない気がする。平古にスーシェフを任せて、俺は必死にマグロと格闘した。そんな中、倫子がハタの料理を作り始めた。あいつらしい…。
丹後のニュースは衝撃だった。gakuを去るなんて…。でも、あいつは最後に本当の料理人の姿を見せてくれた。従業員たちのために立ち上がる背中に、俺は昔の自分を見た気がした。
萌絵のデザート、美優への感情…。若いやつらの成長を見てると、なんだか落ち着かねぇ気持ちになる。でも、それも必要なんだろうな。料理人として、人間として成長するために。
倫子のハタを食べた時は、思わず涙が出そうになった。「マグロやるわ」って言ったけど、実はあの時、もう分かってたんだ。倫子の覚悟が、俺の心に突き刺さってきた。
リンダの涙を見た時、やっと全てが繋がった気がした。「今までのベスト」って言葉に、俺たちの進むべき道が見えた。倫子がハタを出すって言った時、俺は黙って出て行った。もう、言葉は必要なかった。
三ツ星の発表…。会場の外で涙を流しながら、俺は誓ったんだ。これは終わりじゃない、始まりなんだって。「世界一のグランメゾンを作ろう」って倫子に言った時、心の底から本気だった。
失ったものも、傷ついた過去も、全部含めて今の俺たちがある。これからが本当の勝負だ。世界中の星なんて、まだ序の口さ。倫子と一緒なら、どこまでも行ける。そう信じてる。だって俺たちは…最高の料理人になる運命だったんだから。