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第1話【アイシー瞬間記憶捜査】最終回ネタバレと黒幕真犯人予想!


『アイシー』波瑠主演、瞬間記憶能力を持つ氷月と個性派刑事たちの新感覚ミステリー第1話あらすじと見どころ。黒幕真犯人を予想します!


“カメラアイ”と呼ばれる瞬間記憶能力を持つ女性刑事・柊氷月(波瑠)が、癖のある刑事チーム”柊班”とともに事件解決に挑む。新たな殺人事件と7年前の失踪事件、そして氷月自身の消せない記憶の謎が交錯する。

アイシー最終回予想

目次

第1話【アイシー〜瞬間記憶捜査〜】最終回までネタバレ黒幕真犯人は?〜現場にいた女性・相川遥の視点

もう七年も経つのに、あの日のことは今でも鮮明に覚えている。

さつきが姿を消した日―。路上ライブをしていた十六歳の親友が、突然消えてしまった。SNSで何度も呼びかけ、目撃情報を募った。誰か、誰か見かけなかっただろうか。でも、さつきを見つけることはできなかった。

そして今日、古びた空き家の前に立っている。七年前と同じように、冬の冷たい風が頬を撫でていく。遺体が見つかったという知らせを聞いて、私は思わずこの場所まで足を運んでしまった。

捜査員たちが出入りする姿を、少し離れた場所から見つめていた時だった。一人の女性刑事が私の方へ歩いてきた。そして、驚くべき言葉を口にする。

「七年前の十二月十三日十四時五分に、あなたを見かけました」

柊氷月という名の刑事。彼女は私のことを、七年前のSNSでの必死の呼びかけまで覚えているという。写真のように記憶を留める特殊な能力を持つ刑事なのだと、後で知った。

空き家で見つかった遺体は、地元のスーパー店長・小山田満。住民とトラブルが絶えなかったという男性だ。何者かに背中を何度も刺されて殺され、この空き家に運ばれたという。

翌日、柊刑事と土屋刑事が私の家を訪ねてきた。最初は取り合うまいと思った。でも、柊刑事は七年前の私のSNSの言葉を、一字一句違わず覚えていた。「さつきの笑顔が、もう一度見たい」―私が投稿した、あの必死の願いを。

その時、私の心の壁が崩れ始めた。七年前の失踪事件と、今回の殺人事件。この二つの事件の間に、何か繋がりがあるのだろうか。柊刑事の瞳に映る決意の色に、私は全てを話し始めた。

さつき、あなたはどこにいるの?
七年前の謎が、今、動き出そうとしている。

私にはまだ言えていない。あの日、本当は何があったのか。でも、この刑事なら―写真のような記憶を持つ柊氷月なら、全ての真実にたどり着けるかもしれない。

冬の風が、また頬を撫でていく。七年前と同じように。でも今度は、きっと違う風が吹くはず。真実への風が。

第1話!【アイシー〜瞬間記憶捜査〜】最終回までネタバレ黒幕真犯人は?〜妹陽菜の語り

姉さんは、また冷たい表情で帰ってきた。

私は毎日、姉の帰りを待っている。今日も夕食を作って待っていたけれど、そんな私の気持ちなど届かないみたい。捜査一課の敏腕刑事として活躍する柊氷月―私の姉は、一度見たものを決して忘れない特殊な能力を持っている。

でも、その能力は時として姉を苦しめる。写真のように鮮明に記憶に残る光景は、時として残酷すぎる。今日も何かあったのかな。空き家での殺人事件の捜査をしているって聞いたけど。

「お帰りなさい、姉さん」

いつものように声をかけても、そっけない返事だけ。せっかく作った夕食にも見向きもしない。ヨガインストラクターの私には、姉の世界が遠く感じる。でも、私にはわかるの。姉が抱える重い記憶の存在が。

そして、今夜も起きてしまった。自室に入った姉が、突然取り乱す声。クローゼットの扉が閉まっているのを見て、過去のあの事件を思い出してしまったのね。私に強く当たる姉の声には、いつもの冷静さはない。

「帰って!」

そう叫ぶ姉の声に、私は立ちすくむしかない。姉の記憶の中には、消したくても消せない出来事が刻まれている。それは私にも関係のある、決して触れてはいけない記憶。

明日も姉は事件現場へ向かうんだろう。今回の殺人事件と、7年前の失踪事件。そして、私たち姉妹の間に横たわる消せない記憶。全てが繋がっているような気がして、私は不安になる。

でも、明日も私は姉の帰りを待っている。いつか姉の心の扉が開く日を信じて。氷月という名前の通り、凍てついた心を持つ姉さんだけど、いつかきっと、春が訪れる日が来るはずだから。

クローゼットの扉の向こうにある真実は、きっといつか明らかになる。その時まで、私は姉の傍らで見守り続けよう。たとえ、その真実が私たちをさらに引き裂くものだとしても。

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