箱根駅伝ケツメイシ大蔵の長男蔵之介、国学院大10区で3位に貢献し感動の激走
ケツメイシのリーダー大蔵さんの長男・吉田蔵之介選手が、第101回箱根駅伝で魅せた感動のドラマを、ケツメイシファンの熱い視点からお伝えします!
国学院大学の期待を一身に背負い、最も重要な最終10区を走り抜けた吉田蔵之介選手。この日までの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。昨年の箱根駅伝後、右足の大腿骨を負傷。その後も怪我に悩まされ続け、苦しい rehabilitation の日々が続きました。長い間、走ることすらままならない状況の中で、彼を支え続けたのは、紛れもなく父・大蔵さんの存在でした。
レース当日、スタート前に父からかかってきた電話。そこには、アーティストとしてだけでなく、一人の父親として息子を思う温かな言葉が込められていました。「楽しんでこい。(怪我で苦しんだ時期と)比べたら、約1時間10分くらいは全然苦痛じゃない。そっちの方が絶対きつかったよ。だから楽しんで走ってきて」。この言葉に、蔵之介選手は「肩の力が抜けた」と振り返ります。まさに、ケツメイシの楽曲「カーニバる?」の歌詞のように、「悩みも不安も全部吹っ飛ばせ」という父からのエールだったのでしょう。
大蔵さんは自身のInstagramのストーリーズでも、ケツメイシの代表曲「We GO」をBGMに「みんな頑張れ!!」と投稿。息子たち国学院大の選手への熱い応援メッセージを届けました。「We GO」といえば、「どんな時も前を向いて 強く生きていこう」という歌詞が印象的な楽曲。この曲選択にも、父としての深い思いが込められていたに違いありません。
そして迎えた最終10区。国学院大学は、出雲駅伝優勝、全日本大学駅伝優勝と、すでに今季2冠を達成。箱根駅伝での優勝を加えた史上6校目の3冠達成が期待される中、蔵之介選手は早稲田大学の選手と壮絶な3位争いを展開します。
序盤から早稲田大学・菅野選手の後ろにぴったりとつき、冷静に相手の動きを観察。17km地点で、ついに決断の時が訪れます。「ちょっと横に出たときに、(菅野の)顔や動きを見て崩れていた」と、相手の疲れを見逃さなかった蔵之介選手は、ここぞとばかりに鋭いスパートをかけます。まるで、ケツメイシの「覚悟はいいか」のように、勝負の決断を下した瞬間でした。
その果敢な挑戦は見事に実を結び、見事に3位でのゴールを決めます。ゴールテープを切った瞬間、これまでの苦難や周囲の支えへの感謝が込み上げ、「感極まって泣いてしまった」と、素直な気持ちを吐露しました。
さらに感動的だったのは、沿道での家族の存在です。なんと、家族は2-3時間も前から応援場所で待機していてくれていたそうです。「僕知らなかったんですけど、タオルを作ってくれていた。すごいうれしかった」と、家族の深い愛情に感謝を述べました。ケツメイシの「家族」の歌詞にあるように、まさに「どんな時も支えてくれる」存在が、彼の力となったのです。
結果として、国学院大学は過去最高タイの総合3位という素晴らしい結果を残しました。優勝こそ逃しましたが、青山学院大学、駒澤大学という強豪校に次ぐ順位は、十分に価値のある成果と言えるでしょう。
しかし、蔵之介選手の向上心は留まることを知りません。「青学さん、駒沢さんとの差は歴然。3強であっても、3強ではまだないのかなと感じている。来年こそは優勝目指して頑張りたい。(監督の)前田さんを含め、うれし泣きさせられるような結果を取りたい」と、さらなる高みを目指す決意を語りました。
この言葉には、ケツメイシの「出会いのかけら」の「諦めないことを誓うよ」という歌詞が重なります。父・大蔵さんが音楽活動を通じて伝えてきたメッセージが、確かに息子に受け継がれているのを感じずにはいられません。
箱根路を駆け抜けた蔵之介選手の姿は、単なるスポーツの記録以上の感動を私たちに届けてくれました。家族の絆、諦めない心、夢への挑戦。まさに、ケツメイシの楽曲が歌い続けてきたテーマそのものが、実際の人生ドラマとして展開されたのです。
これからも父・大蔵さんの愛情とケツメイシの音楽に支えられ、さらなる高みを目指す蔵之介選手。来年の箱根路では、きっとより輝かしい結果を見せてくれることでしょう。ケツメイシファンとして、そして陸上ファンとして、彼の成長をこれからも応援し続けていきたいと思います。「トモニ」の歌詞のように、「明日はきっと笑顔で会えるさ」という希望を胸に、新たな挑戦が始まります!
国学院大・前田監督、3位も育成面で青学大・駒大との差を実感
國學院大學は今季、出雲駅伝優勝、全日本大学駅伝優勝という快挙を成し遂げ、箱根駅伝での優勝を加えた史上6校目の3冠達成に挑みました。チームは1年間「優勝するぞ」と堂々と宣言できるまでに成長し、多くのファンの期待と応援を集める存在へと進化を遂げていました。
往路は想定外の6位と出遅れましたが、そこから見せた追い上げは圧巻でした。特に最終10区、人気グループ「ケツメイシ」のリーダー・大蔵さんを父に持つ吉田蔵之介選手(2年)の走りは、多くのファンの心を震わせました。早稲田大学の選手と熾烈な3位争いを展開し、レース後半17キロ付近で見事な判断力を見せ、相手の疲れを見逃さずスパート。堂々の3位でゴールテープを切りました。
前田康弘監督は、青山学院大学、駒澤大学との差について、特に箱根の山の5区と6区でのタイムロスが大きく響いたと分析。「やはり私の育成という部分が課題。山の5区、6区のタイムビハインドが大きく響いていたという部分が、本当にリアルに出た総合3位でした」と率直に語りました。
しかし、この悔しさを次への糧に変える決意も示しています。「青山学院さん、駒沢大学さんに勝つためには、しっかりそこの育成強化を年間ベースで私も取り組んでいかないと、やっぱり優勝なんていうのは簡単にできるものじゃないっていうのを改めて学んだ101回でした」
國學院大學は今大会で、過去最高タイとなる総合3位という素晴らしい結果を残しました。出雲駅伝では平林選手が駒大の篠原選手、青学大の太田選手とのエース対決を制して5年ぶり2度目の優勝。全日本大学駅伝でも、首位と4秒差でタスキを受け取ったアンカー上原選手が逆転して初優勝を果たすなど、着実に強豪校としての地位を確立しています。
前田監督は来季に向けて、「このチームは1年間堂々と『優勝するぞ』と言えるチームに変わったと思いますし、出雲、全日本と勝ったことによって多くの方々にまた応援してもらえるようなチームにも変わってきていると思います。ここで満足せず、この3位をきっかけにまた来季、もう一回優勝できるチームを作れるように頑張っていきたいと思います」と力強く語りました。
箱根路での優勝こそ逃しましたが、選手たちの成長と、チーム全体の進化は明らかです。青学大、駒大という強豪校との差を痛感しながらも、決して諦めることなく挑戦を続ける姿勢に、ファンとしても大きな期待と感動を覚えます。
山の区間での育成強化を課題に掲げ、より完成度の高いチーム作りを目指す國學院大學。今回の3位という結果は、決してゴールではなく、新たな挑戦への出発点となるはずです。来年こそは、待望の箱根駅伝優勝を果たし、青学大、駒大と並ぶ真の「3強」として君臨する姿を見せてくれることでしょう。
我々ファンは、前田監督が掲げる「育成強化」という地道な取り組みを、これからも熱く応援していきたいと思います。箱根路に新たな歴史を刻むその日まで、國學院大學の挑戦は続きます!