第4話【ライオンの隠れ家】ネタバレありのあらすじ最終回まで
TBSの金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』第4話を、主人公・小森洸人の視点からリライトさせていただきます。
ある日、テレビのニュースが心を凍らせた。山梨で女性の遺体が発見されたという。ライオンの母・橘愛生さんの可能性があるというのだ。その報道を見たライオン、あの小さな男の子は、高熱を出してしまった。
僕は慌てて小児科に連れて行った。問診票を前にして、改めて気づかされる。ライオンの年齢も、生年月日も、何もわかっていないということを。市役所勤めの僕が、身元不明の子どもを匿っているなんて、考えれば考えるほどおかしな状況だ。でも、今はそんなことを考えている場合じゃない。
熱に浮かされるライオンの看病に追われる日々。仕事を休んで付き添い、氷枕を替え、薬を飲ませる。子どもの看病なんて初めてで、何もかもが手探りだった。自閉症の弟・美路人の世話はしてきたけれど、これは全く違う。
そんな中で、僕たちは偶然にもライオンが最近誕生日を迎えていたことを知る。美路人と相談して、内緒でお祝いを企画することにした。美央さんや寅吉さん、貞本さんも呼んで。
そして DNA鑑定の結果が出た。遺体は愛生さんではなかった。目撃証言もあるという。僕は安堵の涙を流しながら、その事実をライオンに伝えた。「生きてるの?よかった」という彼の表情に、胸が熱くなる。
でも、これで全てが解決したわけじゃない。むしろ謎は深まるばかりだ。愛生さんは一体どこで何をしているのか。なぜライオンを置いていったのか。そして謎の人物”X”とは…。僕たちの前には、まだまだ多くの謎が横たわっている。
ただ一つ確かなのは、この不思議な縁で結ばれた僕たち – 市役所職員の僕と、自閉症の弟と、正体不明の少年 – が、確実に絆を深めているということ。これからも、どんな事実が明らかになろうとも、僕たちはきっと共に歩んでいくんだ。
第4話【ライオンの隠れ家】ネタバレ無しのあらすじ最終回まで
私は小森洸人。
市役所で働く、ごく普通の公務員です。
最近、私と自閉スペクトラム症の弟・美路人の家に、突然「ライオン」と名乗る少年が現れました。
穏やかだった日常は、彼の登場で大きく変わることになりました。
今日、テレビのニュースを見ていたライオンは、山梨で発見された女性の遺体が自分の母親・愛生である可能性を知り、大きなショックを受けてしまいました。
その衝撃からか、彼は高熱を出してしまったのです。
急いで小児科に連れて行こうとした時、私は愕然としました。
問診票を前に、ライオンの年齢すら把握していないことに気づいたのです。
普段から一緒に暮らしているのに、彼のことを何も知らないという現実が突きつけられました。
一方で、仕事を休んで看病する中で、思いがけない発見がありました。
私と美路人は、ライオンが最近誕生日を迎えていたことを知ったのです。
このため、内緒で誕生日会を企画することにしました。
職場の後輩・美央さんや、定食店の元店主・寅吉さん、同期の貞本も呼んで、少しでもライオンを笑顔にしたいと考えたからです。
しかし、母親の事件についても進展がありました。
週刊誌記者の楓さんが山梨県警の高田刑事に近づき、捜査の進捗を探っていたところ、ある新事実が明らかになったのです。
このように、ライオンの存在は私たちの生活を大きく変えました。
母親の事件という重い影が差す中でも、誕生日会という光を見出そうとする。
そんな日々を私たちは必死に生きています。
まるで暗闇の中に、小さな明かりを灯すように。
私たちは今、新しい「家族」のかたちを模索しているのかもしれません。
ただ、事件の真相がどんなものであれ、ライオンを守り抜くことだけは決めていました。
それが今の私にできる、唯一のことだと信じているからです。
私たちの物語は、まだ始まったばかり。
この先どんな展開が待っているのか、正直不安です。
でも、一緒に歩んでいこうと思います。
なぜなら、もう私たちは「家族」なのですから。