バカリズムが脚本を手掛ける「ノンレムの窓」シリーズの第7弾が2025年1月5日に放送。古田新太×中村倫也、原田泰造が主演を務める2本のショートドラマは、夢と現実の狭間を描く意欲作として注目を集めています。新作の見どころと、無料で視聴できる配信情報をお届けします。
ノンレムの窓つまらないと思ったら面白かいやん!原作はあるのかな
ノンレムの窓 つまらないとの声に対する分析
「ノンレムの窓」に対して「つまらない」という感想を持つ視聴者の意見にも、いくつかの特徴的な要因が見られます。
最も多く挙げられる理由は、独特な世界観への馴染みにくさです。
バカリズムならではのシュールな展開や、現実と非現実が交錯する設定は、一部の視聴者にとって理解が難しい場合があります。
また、オムニバス形式による物語の短さも、物足りなさを感じる要因となっているようです。
1話完結型のため、キャラクターの深掘りや物語の展開に物足りなさを感じる視聴者もいます。
深夜帯の放送時間も、集中して視聴することを難しくしている一因かもしれません。
しかし興味深いことに、「つまらない」と感じた視聴者の中にも、数話見続けることで作品の魅力に気づいたという声も少なくありません。
実際、SNSでは「最初は理解できなかったが、見続けるうちに面白さがわかってきた」という感想も多く見られます。
このように、本作は好みが分かれやすい作品性を持っていますが、それこそがバカリズムの目指す新しいドラマの形なのかもしれません。
むしろ、従来のドラマの形式に収まらない独創性こそが、本作の真価といえるでしょう。
ノンレムの窓 原作はあるの?実績ある理由
『ノンレムの窓』は、バカリズムのオリジナル脚本によるドラマシリーズです。
原作は存在せず、バカリズム自身が企画・原案・脚本を手掛けています。
しかし、原作がないにもかかわらず高い評価を得ている理由がいくつかあります。
まず、バカリズムは脚本家として既に確かな実績を持っています。
2023年に「ブラッシュアップライフ」で東京ドラマアウォードグランプリを受賞し、「侵入者たちの晩餐」でもContent Asia Awards 2024でゴールド賞を獲得しています。
また、向田邦子賞やギャラクシー賞など、権威ある賞を受賞してきた実力派脚本家として知られています。
注目すべきは、バカリズムが芸人としての経験を脚本に活かしている点です。
コメディのセンスと人間観察力を巧みに織り交ぜた独自の世界観は、多くの視聴者を魅了しています。
さらに、各話で現代社会の課題やテーマを鋭く切り取る手腕も、オリジナル作品としての価値を高めています。
このように、原作はないものの、バカリズム自身の創作力と実績が作品の質を支えているのです。
そして、毎回異なる切り口で物語を紡ぎ出す独創性こそが、本作最大の魅力となっています。
では最初の見出しからファン目線で熱く、詳細に書いていきます。
バカリズムが贈る新感覚ドラマの概要
2025年の新春を飾る「ノンレムの窓」第7弾が、ついに放送されます。
バカリズムが手掛けるこのドラマは、”夢と現実”、”現実と非現実”の狭間を行き来する不思議な世界観が特徴です。
今回は2本のショートドラマで構成されており、それぞれが独創的な設定と展開で私たち視聴者を魅了してくれること間違いありません。
第1話「前の車を追ってください」では、刑事ドラマでお馴染みのフレーズが現実世界に飛び込んでくるという斬新な設定で物語が展開されます。
第2話「よーい、フィクション!」では、フェイクニュースの制作現場という現代社会を鋭く切り取ったテーマが描かれていきます。
これまでに17作品を生み出してきた本シリーズですが、今回はさらに円熟味を増し、より深みのある作品に仕上がっているようです。
ドラマの合間には、バカリズム本人が”窓先案内人”として登場し、斉藤由貴が演じる謎の女性とともに、独特な世界観を作り上げていきます。
実はこのドラマ、「東京ドラマアウォードグランプリ」や「Content Asia Awards2023」で国内外の賞を総なめにした「ブラッシュアップライフ」と同じバカリズムが手掛けているんです。
さらに2024年10月には「侵入者たちの晩餐」でもContent Asia Awards 2024のゴールド賞を受賞するなど、その実力は国際的にも高く評価されています。
バカリズムワールド全開のオムニバスドラマとして、これまでにない新しい物語体験を提供してくれることでしょう。
なお、この放送を記念して、過去作品全17本がTVerで期間限定の無料配信も実施されています。
次にそれぞれの物語の詳細について見ていきましょう。
ノンレムの窓2025新春のあらすじネタバレ
『前の車を追ってください』のストーリー
誰もが一度は刑事ドラマで耳にしたことがある「前の車を追ってください」というフレーズ。
この作品では、そんな非日常的なセリフが突如として現実世界に飛び込んでくる様子を描いています。
主人公は古田新太が演じるタクシードライバーの佐藤さん。
ある日、中村倫也演じる乗客の鈴木から「前の車を追ってください」と告げられます。
普段なら”ドラマの中の話”として笑って済ませられるこのセリフに、実際に遭遇してしまった時の戸惑いや緊張感が、両者の絶妙な演技で表現されていきます。
実はこの作品、ほとんどがモノローグで進行していくという大胆な演出が特徴です。
古田新太も「セリフを覚えなくていいと思ったら大間違いだった」と語っているように、内面の機微を表現する難しい演技に挑戦しています。
中村倫也と古田新太は2024年に97公演もの舞台で共演していましたが、そこではコメディ的な掛け合いはほとんどなかったそうです。
今回のドラマでは、バカリズムの緻密な脚本のもと、両者の新しい化学反応が見られるはずです。
特筆すべきは、ラストシーンに向けて徐々に高まっていく緊張感です。
中村倫也自身も「最後の最後にドデカイもんがある」と予告しているように、予想もつかない展開が待っているようです。
前半は抑えめに演じられる両者の芝居が、後半でどのように変化していくのか。
ドラマとして成立しながらも、バカリズムならではのシュールな世界観が見事に融合した意欲作となっています。
監督は狩山俊輔が務め、梶原善も出演するなど、脇を固める布陣も見事です。
新年の笑い始めにふさわしい、笑いと驚きが詰まった作品に仕上がっているようです。