オクラネタバレ第7話あらすじ〜千寿の独白
埠頭に向かった時から、胸に嫌な予感が渦巻いていた。
加勢さんが爆死。
10年前の倫子の父親と同じ手口。
どちらも電子制御式、携帯で遠隔起爆。
偶然なんかじゃない。
誰かが、俺たちを、「オクラ」を、試しているんだ。
未解決事件を追うはずが、新たな事件に巻き込まれていく。
手がかりはない。
捜査は暗礁に乗り上げ、定時を迎えた。
皆、いつも通りに帰宅の支度。
でも、この日常が、どこか歪んでいる気がする。
そんな中、倫子が俺に聞いてきた。
「10年前、何でお父さんは殺されたの?」
その瞳に、真実を求める強い意志を感じた。
2014年。
あの年に何があったのか。
話せば、きっと倫子の心を深く傷つけることになる。
でも、隠し続けることは、もうできない。
「隠して探せ」のファイルが示す闇の深さ。
加勢さんの死。
倫子の父の死。
全てが繋がっている。
この迷宮から抜け出すには、過去の真実と向き合うしかない。
たとえ、その真実が、俺たちの信じてきたものを、全て覆すことになったとしても。
倫子。
あなたの父親が追い求めた真実を。
加勢さんが命を懸けて守ろうとした何かを。
必ず、見つけ出してみせる。
それが、昭和の古い刑事の、最後の意地というやつさ。
オクラネタバレ第7話あらすじ〜不破の視点
データは嘘をつかない。
そう信じてきた。
でも、目の前で起きた加勢警部の死は、俺のアルゴリズムじゃ読めなかった。
電子制御式の爆発物。
携帯電話による遠隔起爆。
10年前の結城警部の時と、まったく同じパターン。
確率論では説明できない一致。
俺は今、千寿さんの言う「勘」というものが、少しだけ分かった気がする。
論理だけじゃ解けない事件がある。
データだけじゃ見えない真実がある。
「オクラ」に配属された時は正直、迷惑だと思った。
昭和の古い刑事と組むなんて。
でも、千寿さんの執念は本物だ。
倫子さんの父が追いかけていたもの。
加勢警部が命を懸けて守ろうとしたもの。
そして「隠して探せ」のファイルが示す巨大な闇。
全ては繋がっている。
俺にはパターンが見えている。
でも、そのパターンの先にあるものは、
もう単なるデータじゃない。
人の思惑。
陰謀。
そして、命を懸けるほどの何か。
令和の刑事である俺が、
昭和の刑事から学んだこと。
それは、事件の向こうには必ず人がいるということ。
データの先には、必ず人の心がある。
加勢警部。
あなたの死は、決して無駄にはしない。
今度は俺が千寿さんの背中を守る。
そして、この事件の真相に辿り着いてみせる。
昭和と令和。
感性とロジック。
相反するものが交わる時、きっと真実が見えてくる。
それが、「オクラ」という特異な捜査チームの、
存在意義なのかもしれない。
オクラネタバレ第7話あらすじ〜倫子の決意
また一人、目の前で大切な人を失った。
加勢さんの最期の瞬間。
爆発の閃光。
まるで10年前、父の時と同じ。
同じ手口。
同じ喪失感。
同じ虚しさ。
でも、今度は違う。
今度は、真実に辿り着いてみせる。
千寿さんに尋ねてみた。
「10年前、何でお父さんは殺されたの?」
私の中で、ずっと封印してきた言葉。
でも、もう逃げられない。
父は確かに何かを知っていた。
だから殺された。
だから「隠して探せ」のファイルを持っていた。
警察内部の誰かが。
見えない誰かが。
私たちの周りで糸を引いている。
加勢さんも気付いていたんじゃないかしら。
だから、あんな形で…。
科捜研の私にできること。
警察官の父が残してくれたもの。
「オクラ」という仲間たち。
全てを活かして、必ず真相に辿り着いてみせる。
千寿さん。
私、もう泣かない。
強くなれる。
だって警察官の娘だもの。
お父さん。
あなたが命を懸けて守ろうとしたもの。
今度は私が、その真実を暴いてみせる。
たとえ、その先に待っているものが。
私の想像をはるかに超える闇だとしても…。