大人気アニメ「ONE PIECE」のフランキー役に、新たに声優・木村昴さんの起用が決定しました。約19年間役を務めた矢尾一樹さんから、2025年4月からバトンを受け継ぐことになります。さらに、放送時間も日曜夜11時15分に変更されることが発表され、新たな展開に期待が高まっています。木村さんの経歴や起用の経緯、今後の展望について詳しく解説していきましょう。
ワンピースフランキー役に木村昴が決定
それでは最初の見出しブロックについて詳しく書いていきます。
フランキー役交代の経緯と理由
2024年12月8日、約19年間フランキー役を務めてきた矢尾一樹さんが卒業を発表しました。
矢尾さんは自身のXで「幽体離脱とでも云うのか、俺の理想としてるフランキーとの間に溝が出来てしまった」と心境を語っています。
このような決断に至った背景には、声優としての演技哲学や、キャラクターへの深い愛情があったと考えられます。
なお、矢尾さんは「マジでゴメン で ス~パ~な後釜を用意した!」とコメントし、後任の木村昴さんへの期待も示しています。
矢尾一樹から木村昴へのバトンタッチ
ジャンプフェスタ2025の会場では、感動的なバトンタッチの瞬間が実現しました。
矢尾さんと木村さんは、おそろいのアロハシャツ姿で登場し、フランキーの象徴的なポーズや「スーパー!」の掛け声を直接伝授する場面もありました。
木村さんは、矢尾さんの築き上げたフランキー像を大切に受け継ぎながら、新たな解釈も加えていく意向を示しています。
ジャンプフェスタ2025での発表内容
2024年12月22日、YouTubeで生配信されたジャンプフェスタ2025において、木村昴さんのフランキー役起用が正式発表されました。
会場では、フランキーの代名詞である「スーパー!!!」を木村さんが披露し、会場からは大きな歓声が上がりました。
この発表は、ONE PIECEの新放送枠への移行発表と同時に行われ、アニメの新章開始を象徴する出来事となりました。
尾田栄一郎からのメッセージ
作者の尾田栄一郎先生からは「昴さん、以後よろしくお願いします!」という温かいメッセージが贈られました。
このメッセージは、木村さんへの信頼と期待を端的に表現したものとして、ファンの間でも話題となっています。
尾田先生からの直接的な言葉は、木村さんにとって大きな励みとなったことでしょう。
アロハシャツでの登場シーン
木村さんは、フランキーを象徴するアロハシャツと赤いパンツ、Tシャツという伝統的なコスチュームで登場しました。
この衣装選択は、前任者である矢尾さんへの敬意と、キャラクターの継承を視覚的に表現するものでした。
特筆すべきは、木村さんがこの衣装で堂々とフランキーのポーズを決め、会場の雰囲気を一気に盛り上げたことです。
木村昴が演じるフランキーの今後
アニメ放送枠の変更点
2025年4月6日から、アニメ「ONE PIECE」の放送時間が日曜午前9時30分から日曜夜11時15分へと大きく変更されます。
この時間帯は、かつて「鬼滅の刃」が放送されていた人気枠であり、より幅広い年齢層のファンに向けた編成となっています。
ただし、深夜帯への移行については、若年層の視聴者から一部懸念の声も上がっています。
なお、この放送枠変更に伴い、作品のクオリティ向上のための「充電期間」が設けられることも発表されました。
2025年4月からの新展開
新体制となる2025年4月からは、フジテレビ系全国ネットでの放送が予定されています。
制作チームは、アニメのクオリティをさらに向上させるため、2024年10月から約半年の準備期間を設けています。
この期間中は「SPECIAL EDITED VERSION『ONE PIECE』魚人島編」が放送され、新章への期待を高めています。
エッグヘッド編の見どころ
エッグヘッド編では、科学の島を舞台に、より深い世界観が描かれる予定です。
木村さん演じるフランキーは、サイボーグという設定を活かし、科学の島ならではの活躍が期待されています。
制作陣は、新しい放送枠を活かした、よりダイナミックな展開を準備していると言われています。
フランキーの新たな声の特徴
木村さんは、フランキーの特徴的な声質を継承しながらも、自身の個性を活かした新たな解釈を加えていく意向を示しています。
特に、フランキーの感情表現の豊かさや、独特のユーモアを大切にしながら演じていく姿勢を見せています。
声優陣からも、木村さんならではの新鮮な魅力が期待されています。
「スーパー」の受け継ぎ方
フランキーの代名詞である「スーパー!!!」という決め台詞について、木村さんは矢尾さんから直接指導を受けました。
この指導には、単なる掛け声の伝授だけでなく、フランキーというキャラクターの魂の継承という意味が込められています。
木村さんは「”スーパー”完コピできるように頑張ります!」と意気込みを語り、独自の解釈も加えながら演じていく決意を示しています。
新フランキー声優・木村昴のプロフィール
声優としての主な出演作品
木村昴さんは、ドラえもんのジャイアン役を含め、数々の印象的なキャラクターを演じてきました。
「呪術廻戦」では東堂葵役、「ヒプノシスマイク」では山田一郎役など、個性的なキャラクターを見事に演じ分けています。
とりわけ、力強い声質と豊かな表現力を活かした演技には定評があります。
ドラえもんのジャイアン役での活躍
2005年から現在まで、木村さんは「ドラえもん」のジャイアン役を務めています。
当時わずか14歳でのジャイアン役抜擢は、声優界でも画期的な出来事として話題となりました。
特筆すべきは、子役から大人の声優へと成長する過程で、ジャイアンの声も自然な進化を遂げていったことです。
ヒプノシスマイクでの実績
「ヒプノシスマイク」では、木村さんは山田一郎役として、ラップの実力も高く評価されています。
2019年には第13回声優アワードにて歌唱賞を受賞し、声優としての多彩な才能を証明しました。
プロジェクトでは好良瓶太郎名義で作詞活動も行うなど、クリエイティブな面でも活躍しています。
コーラ好きとしても有名
木村さんは熱烈なコーラ愛好家として知られ、自宅に専用のコレクションルームを持っています。
世界中のコカ・コーラの瓶や缶、記念グッズを収集する様子は、メディアでも度々取り上げられています。
この趣味は、フランキーの個性的なキャラクター性とも通じる部分があると言えるでしょう。
アニメ声優としての豊富な経験
2005年のデビュー以来、木村さんは様々なジャンルのアニメで重要な役を演じてきました。
「輪るピングドラム」での高倉冠葉役は、声優としての転機となった作品として知られています。
特に、監督の幾原邦彦から「めちゃくちゃ良い声してる」と評価され、演技の幅を大きく広げる契機となりました。
関智一との師弟関係
スネ夫役の関智一さんを「師匠」と慕い、深い信頼関係を築いています。
関さんの所属するアトミックモンキーに移籍したのも、この師弟関係がきっかけとなっています。
劇団「天才劇団バカバッカ」の設立も、関さんのアドバイスによるものでした。
木村昴の人物像とキャリア
1990年ドイツ生まれという国際的な背景を持ち、クラシック音楽の家庭で育ちました。
7歳で来日後、日本の公立小学校で学びながら、自然に演技の道へと進んでいきました。
現在34歳という若さながら、豊富な経験と実力を兼ね備えた実力派声優として、業界内外から高い評価を得ています。