第8話全領域異常解決室ネタバレあらすじ最終回まで!わかりやすくネタバレします!
第8話全領域異常解決室ネタバレあらすじ小夢の視点
私、雨野小夢が見た、あの夜の出来事を、今でも鮮明に覚えています。
4件の連続餓死事件。普通の生活を送っていた人が、たった一晩で命を落とすという、あまりにも不可解な事件でした。全決に持ち込まれたとき、私たちは直感的に何か異常な力が働いていることを感じました。
被害者たちの腕時計が全て狂っていた。そして防犯カメラに映り込んでいた、あの女性の姿。後に私たちは、彼女が月読命、佃未世さんだと知ることになります。
佃さんの娘さんの自殺。SNSでの心ない言葉が、一人の命を奪った。そして餓死した4人は、その加害者たちだった。母親として、神としての彼女の怒りと悲しみが、どれほど深かったことか…。
彼女の自首は、私たちへの挑戦状でもありました。そして興玉さんが天石戸別神だったという衝撃の事実。私の目の前で展開される神々の戦いは、まるで悪夢のようでした。
でも、最も胸が痛んだのは、佃さんの最期です。寿さんに裏切られ、人間への失望を抱えたまま…。神であっても救えない現実があることを、私は目の当たりにしました。
時々考えます。もし私たちがもっと早く気付いていれば、違う結末があったのではないかと。でも、それは人間の思い上がりなのかもしれません。神々の世界と人間の狭間で、私たちにできることは何なのか。その答えを、私はまだ見つけられていません。
次の事件までの2週間、この事件で見えた真実と向き合う時間になりそうです。そして、まだ見ぬ謎の答えを探し続けなければ。それが、全決の一員としての私の使命なのですから。
第8話全領域異常解決室ネタバレあらすじ
人間という存在への理解を深めようとすればするほど、私は困惑せざるを得ない。今回の月読命、佃未世の事件は、まさにその象徴だった。
4人の命が、たった一夜で消えた。月の光の下で時を操り、彼らを餓死させた佃の技は、確かに神としての力を示していた。だが、その行動の根底にあったのは、あまりにも人間的な感情だった。
娘を失った母の痛み。SNSという新しい力を得た人間たちの残虐さ。佃は神でありながら、その心は完全に人の母として傷ついていた。神の理性より、母としての感情が勝ってしまったのだ。
私が天石戸別神であることを、彼女は見抜いていた。そして、その私を誘い出すために自首という手段を選んだ。神としての誇りを捨て、復讐のために寿と手を組んだ彼女の選択は、私の予想を超えていた。
最期に彼女が見せた絶望の表情は、神であった彼女が、完全に人間に裏切られた瞬間だった。皮肉なことに、それは人間を知りすぎた神の宿命かもしれない。
荒波警部たちは私のことを、まるでカルト集団の指導者のように見ている。そう見えるのも無理はない。だが、これが現実なのだ。神々は確かに存在し、そして人間と同じように、あるいはそれ以上に苦悩している。
来たる修理固成。この世界は本当に生まれ変わるのか。それとも…。いや、それはまだ誰にも分からない。ただ、人間と神の狭間で揺れ動く全決の存在意義が、これまで以上に問われることになるだろう。
室長、あなたはどう感じているのだろうか。人間でありながら、神々の世界を知ってしまった存在として。次なる事件まで、私たちには考える時間が与えられている。その時間の中で、答えを見つけなければならない。
神として、そして「全領域異常解決室」の一員として。
第8話全領域異常解決室ネタバレあらすじ最終回まで!その1
第8話全領域異常解決室ネタバレあらすじ
私の心は激しく鼓動を打っていた。東京で新たに4件の餓死事件が発生したというニュースが耳に飛び込んできた時、背筋が凍る思いだった。ヒルコによる神隠し事件の謎が未だ解けないというのに、また新たな不可解な事件か。
普通の生活を送っていた人々が、たった一晩で餓死してしまうなんて…考えるだけで恐ろしい。そして、ヒルコからの不気味な声明。「修理固成が終わろうとしている。この世は間もなく生まれ変わる」——その言葉の裏に潜む真意を考えると、私の不安は増すばかりだった。
荒波さんたちの捜査で明らかになった事実が、さらに私の心を掻き乱す。4人の被害者に接点はなかったものの、全員の腕時計の時間が狂っていたという。そして、防犯カメラに映った謎の女性の存在。興玉さんと宇喜之民生さんは、その女性が月読命の佃未世かもしれないと話していた。月の光の下で時間を操り、人を餓死させる力を持つ存在…。
全ての犯行が月夜に行われたという事実が、その推測を裏付けているようで、私の胸は重くなる。さらに、大隈美容クリニックから押収した人魚のミイラが盗まれているという事実。警察内部の誰かが関与しているかもしれないという疑惑。
そして≪ヒダル≫という悪霊の存在。取り憑かれた人間が空腹感と疲労で死に至るという、その恐ろしい力。これら全ての出来事が、まるで巨大な渦のように私たちを飲み込もうとしているような感覚に襲われる。
私たちは一体何と戦っているのだろう。そして、この世界は本当に「生まれ変わる」のだろうか。答えが見えない中、私たちはただ、この暗闇の中を手探りで進むしかないのかもしれない。
7話あらすじ振り返り
私は神だった。
そして、ゼンケツの室長だった!
天宇受売命という、天岩戸の前で踊りを披露した神。
それを告げた時、興玉さんたち全決のメンバーが黙り込んだ理由が、今ならわかる。
4ヶ月前に起きた「神隠し事件」—— それは私たちの戦いの始まりだった。
大月比呂佳さん。料理研究家として知られる彼女は、実は糧食を司る大宜津比売神だった。
全決でよく食事を振る舞ってくれていた彼女が、突如としてヒルコによって消されてしまった。
あの日から、私たちはヒルコの正体を追い続けている。
被害者たちの繋がりを追っていくうちに、ある仮説にたどり着いた。
ヒルコは神隠しを実行する前に、知り合いの神から次のターゲットを聞き出しているのではないか。大月さんと親しい人物を訪ねることになったが、その過程で別の可能性も浮上してきた。
ヒルコは神ではないかもしれない—— むしろ人間なのではないか。
飛鳥時代、厳しい修行の末に「事戸渡し」という、神としての記憶を消す術を習得した人物がいた。日本最古の呪術者とも、修験道の開祖とも言われる役小角。もし彼が今も生きていて、ヒルコとして活動しているとしたら…。
だが、そんな推理を進めている最中、新たな衝撃が走った。ヒルコからの犯行声明。「芹田正彦に天罰を下した」という不吉な言葉。これは単なる脅しではない。ヒルコは着実に、私たちの仲間を、大切な存在を、一人また一人と消していく。
私は天宇受売命として、この戦いに関わることになった運命を受け入れなければならない。全決のメンバーと共に、必ずヒルコの正体を暴き、消された仲間たちを取り戻す。それが今の私に課せられた使命なのだから。
神々の戦いは、まだ始まったばかり——。